午前9時起床。
ホテルの延泊手続きを済ませ、空港でし忘れたリコンファームをするため航空会社のオフィスへ。
ここではかろうじて英語が通じたが、北京はこれまで旅をしてきた中で有数の英語が通じない街だ。
ホテルのフロント、スーパーマーケット、レストラン、観光地のチケット売場など、比較的ツーリストが来そうなところでも英語を流暢に話す中国人はほとんどいない。
もちろん、郷に入らば郷に従えであって、彼らに英語を期待するのは虫のよすぎる話だ。
僕も大学の第二外国語と雀荘で覚えた怪しげな中国語とボディーランゲージを駆使してなんとかコミュニケーションをとっているが、これがなかなか面白い。
そして意外に通じるのが漢字による筆談。
「バスはどのくらいの間隔で走っていますか?」なんていう質問を「巴士、毎何分?」なんて書くわけだ。
日本人が漢字を使うと思っていないのだろうか、僕がスラスラと漢字を書くと驚く人が多いのがまた面白い。
レストランのメニューや街の看板ももちろんほとんどが漢字表記。
日本人なら漢字の意味でなんとなく想像がつくが、漢字文化圏外からのツーリストはけっこう大変なんじゃないかと思う。
高級ホテルや高級レストランになればまた話は別なのだろうけれど。
というわけで、やって来たのは中国のシンボルともいえる天安門。
想像通り壮大で、ある種の威圧感をただよわせている。
そして、大通りをはさんだ反対側に広がっているのが天安門広場。
モスクワで見た赤の広場よりずっと大きい。
1989年の天安門事件はテレビで見ていただけだが、ここに何万人もの学生が集まり、そして戦車が突入したのだ。
広場の西側には中国の国会議事堂である人民大会堂。
東側には中国革命博物館と中国歴史博物館が並んでいる。
そして、天安門をくぐって北へ進むと故宮博物院。
紫禁城とも呼ばれ、“ラストエンペラー”溥儀を含むかつての皇帝たちが住んだ居城だ。
城内はとてつもなく広い。
この大きさこそが中国皇帝の権威を表しているのだろうが、あまりに大きすぎて僕には想像もつかない世界だ。
なんでも映画「ラストエンペラー」は事実が起きたその場所で撮影が行われたのだという。
帰国したらもう一度しっかり見てみようと思う。
続いて天安門から南へずっと歩いて天壇公園へ。
ここは明・清朝の皇帝が毎年正月に五穀豊穣を祈った場所。
現存する中国最大の祭祀建造物だという。
久しぶりに丸1日歩き回って足がパンパンになってしまった。
今夜はバスタブに湯を張ってゆっくり疲れを癒すとしよう。
<今日の支出>(1元=約14円)
ホテル代(残りの2泊分) 544元
ペットボトルの緑茶 4元
故宮入場料 40元
オーディオガイド 30元
アイスクリーム 3元
絵はがきセット 30元
天安門入場料 5元(学割)
荷物預け 2元
昼食(ビッグマックセット) 17.30元
天壇公園入場料 8元(学割)
祈念殿など入場料 20元
ミネラルウォーター&パン 14.50元
夕食(チキン辛炒め&饅頭) 19元
ウーロン茶、パン、スナック 35.40元
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