午前7時半起床。
今日から9日間、香港を離れて中国を回ってくる。
EricとYukaちゃんにしばしの別れを告げて、バスで空港に向かう。
チェックインを済ませた後、スターアライアンスのカウンターで世界一周チケットの予約変更。
中国から香港に帰ってきた後は、残すところ台湾、韓国、そして日本の3ヶ国。
長かった旅もいよいよゴールが見えてきたのだが、最後のソウル〜成田便が満席続きで予約が入らない。
まあ、ギリギリまで待てばなんとかなるだろうと仮の予約を入れてもらう。
無事、出国審査も終え、中国南方航空309便は定刻通り10時50分に香港を後にした。
スチュワーデスがムスッとして愛想がないのはやっぱり中国だからかなぁ、なんてつまらないことを考えている間に飛行機は午後1時50分、北京国際空港に到着した。
飛行機を降りた瞬間から空港は第21回ユニバーシアード一色。
施設内のあちらこちらに垂れ幕が飾られ、到着ロビーには案内ブースが設けられている。
そういえば北京市はこの大会をオリンピックのプレ大会と位置づけているという話をどこかで聞いたような気がする。
日付を見ると偶然にも今日が開会式。
好奇心でブースに立ち寄って「開会式のチケットはまだ買えるの?」と聞いてみると、ボランティアらしき女子大生が「残念ながら売り切れなんです。私たちでさえ会場に入れないんですよ。でもテレビで中継しますから見て下さいね」と素敵な笑顔で答えてくれた。
「うん、テレビのある宿に泊まれたらね(笑)」と心の中で答えてブースを後にする。
実は北京のガイドブックをしっかり見たのは今日の機内が初めてで、ホテルのめどもまだたっていなかったのだ。
どうやら中国ではロシアと同じように外国人が泊まれるホテルは限られているらしい。
まぁ、それでもバカ高いホテルだけではなさそうなので、とりあえず市内の中心部まで出てリストの安い順にあたってみようと思っていた。
まるで屋台の客引きのように威勢のいいおばちゃんからチケットを買い、空港バスで北京駅へ。
市内の大通りは片道6車線もあり、近代的な高層ビルが並んでいる。
狭くて密度の高い土地を上へ上へ発展させていた香港から来たこともあってか、横へ横へと広がる北京の大きさが印象的だ。
そして、ここにもまたユニバーシアードの看板が立っていた。
天安門や故宮に近い大府井大街周辺を歩いて宿探し。
ところが、2軒続けて満室でなかなかの苦戦を強いられる。
やっと空室があった北方飯店(有名な北京飯店とは1文字違いだ)は1泊272元(約3800円)。
古いけれど作りはしっかりしていて、僕には十分すぎる。
部屋に電話があるからインターネットにもつなげそうだし、テレビもあるからユニバーシアードも見られる(笑)。
時刻はもう午後6時になろうとしていたので、天安門や故宮は明日にとっておくことにして、“北京の銀座”といわれる大府井大街をブラブラ歩いてみることにした。
巨大百貨店やショッピングモールが軒を連ね、歩行者天国をたくさんの人が行き来している。
若者のファッションは香港やシンガポールと同じ、いやそれ以上におしゃれで、社会主義国・中国にどことなく野暮な先入観を持っていた僕のイメージはすっかり裏切られた。
人民服で自転車に乗っているとまでは思っていなかったが、女の子がここまでかわいいとは(笑)。
看板が漢字であることを除けばメインストリートは整然として欧米とあまり変わらないが、1本横道に入ると客引きのダミ声が響く屋台街だ。
僕も地元の人に混じって串焼きをつまみ食い。
さらに、ショッピングモールを散策していたら、こんな看板を発見!
ううっ、感激だ。
日本に帰ったらぜひ食べたいと思っていた吉野家の牛丼とこんなところで再会できるとは。
しかも、L.A.の吉野家とは違ってきちんとどんぶりに入っていて、七味や紅しょうがもある。
あぁ、これが食べたかったのよ。
すっかり満足して夜の北京を歩いてホテルに帰還。
テレビでユニバーシアードの開会式をチェックしたのだった。
<今日の支出>(HK$1<香港ドル>=約16円)(1元=約14円)
日経新聞 HK$28
空港バス 16元
ホテル代(とりあえず2泊分) 544元
串焼き 2元
夕食(吉野家の牛丼セット) 19.90元
ウーロン茶、パン、スナック 35.40元
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