目を覚ますと外は雨が降っていた。
僕が台湾に着いてから毎日のようににわか雨には見舞われていたのだが、今日の雨はしばらくやみそうにない。
昼頃までインターネットをチェックしたりしてのんびり過ごし、雨が小降りになるのを見計らって街歩きに出る。
まずは二二八和平公園。
かつて日本統治時代にはここにNHKの台北支局が置かれていたのだそうだ。
そして総統府。
ここは日本統治時代の台湾総督府だったところだ。
雨がやみそうにないので遠出をあきらめ、歩いて10分の繁華街、西門町へ。
少し歩いては喫茶店で休みつつ若者の生態を観察する。
一昨日もそうだったのだが、この街では特に意識しなくても「日本」を発見できる。
平仮名の「の」がすっかり市民権を得ているのは香港のときと同じだし、
街角にはモーニング娘。のポスターや、
安室奈美恵コンサートのチケットを売っているCDショップ、
さらに、その名も「渋谷百貨」というブティックもある。
若い世代は確実に日本文化を支持してくれているように思える。
かつての日本統治時代を知る世代が今の日本をどう見ているのか僕には分からないけれど、少なくとも僕らの世代はもう少しうまくやっていけそうな気がするのだけれど。
夕方、岩野さんと待ち合わせ。
台北最後の夜はメールや掲示板でお勧めいただいた店を回ってグルメ三昧としゃれ込むことにした。
まずは“行列のできる立ち食いそば屋”「阿宗麺線」(アーツォンミェンシェン)。
ソーメンのような細麺にかつおダシがしみ込んで旨い!
箸を使わずレンゲのみで食べるというのも面白かった。
しばらく街を歩いて腹ごなしをした後、岩野さんのバイクに2人乗りして小籠包で有名な「鼎泰豊」(ディンタイホン)へ。
こちらもまたたくさんの観光客で行列ができていたが、それも納得のおいしさ。
丸3日お世話になったお礼に岩野さんにごちそうさせていただいた。
さらにデザートは“行列のできるかき氷屋”「冰館」(ピングァン)のマンゴーかき氷。
日本じゃそんな有名店になんかめったに行かないのに今日だけはミーハーグルメ(笑)。
台湾の味をすっかり堪能したのだった。
最後は岩野さんのアパートにご招待いただき、ルームメイトたちと楽しく歓談。
台湾が長い3人による「台湾の女の子論」はなかなか興味深く、僕にそれを生かす機会がなかったのは実に残念だ(笑)。
ホテルに帰る僕を地下鉄駅まで見送ってくれた岩野さんと固い握手。
近い将来、どこかで一緒に仕事をすることを誓って別れたのだった。
<今日の支出>(1元<台湾元>=約3.5円)
テレフォンカード 100元
喫茶店(3回) 35+60+65元
「阿宗麺線」 50+50元
「鼎泰豊」 1200元
「冰館」 80元
地下鉄 30元
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