「Los Angeles留学日記」

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9月2日(日)Hong Kong(香港)
「日曜日は仕事が休みなんで、もしよかったら車で香港をグルッと1周ご案内しますよ。Ericさんも一緒にいかがですか?」
おとといお会いした小山さんから電話がかかってきたのは昨日のことだった。
いくら香港が小さいといってもバスや電車ではなかなか行きにくい場所がいくつもある。
「ぜひ、お願いします」と答えてご厚意に甘えさせていただくことにした。

朝食を食べて、まず向かったのは落馬洲の展望台。

ここは香港と中国の国境で、川をはさんだ対岸には深センの街が見えることで有名だ。

上海や北京と同じく経済特区である深センには高層ビルが建ち並び、香港北部の農業地帯と好対照になっている。
「初めて香港に来る人を空港から目隠しでここに連れてきたら、どっちが香港でどっちが中国か分かりませんよねぇ」という小山さんの冗談が冗談に聞こえないほどだ。
“一国二制度”を分かつ“国境”には高い壁と鉄条網が横たわっていた。

続いて、香港で一番の標高を誇る大帽山へ。

山頂付近は雨が降っていた上、厚い霧がかかっていて視界が悪かったが、

途中の展望台からは香港港に停泊する船が一望できた。

写真ではそんな風に見えないけれど(笑)。

昼食は小山さんの奥さんも合流して飲茶ランチ。

やっぱり飲茶は大人数が楽しい。
1才の一人娘・海里ちゃんがかわいくて、僕もEricも目尻が下がりっぱなしだった。

午後は香港島に入って、まず淺水湾(チンソイワン)へ。

ここは映画「慕情」の舞台になったことでも有名だ。

砂浜の一角には天后廟と呼ばれるド派手な寺院がある。

「1回渡ると3日寿命が延びる」という長寿橋も一応渡ってみた。

続いて、赤柱(スタンレー)のマーケットへ。

ここは欧米人の避暑地として発展したというだけあって、観光客が多い。
英語はもちろん、日本語も通じるらしく、値段交渉する日本語も行き交っていた。

香港島もグルッと回ってタイ・チャイニーズで夕食を食べた後、“100万ドルの夜景”で有名なビクトリアピークへ。
小山さんは、登山電車の山頂駅からさらに登ったところにあって観光客はあまり来ない、「香港の夜景の絵はがき撮影ポイント」に連れていってくれたのだが、日頃の行いが悪かったのか、霧で何も見えない。
それでも一応、シャッターを切ってみる。

フラッシュを焚いてもう1枚。

霧が写っただけだった(笑)。

あきらめて帰ろうとしたその瞬間、一陣の風が霧を吹き飛ばし、下界から明かりが!

せいぜい“5万ドル”くらいの夜景だが、それでも少し嬉しい。

山頂駅まで降りると標高が低い分霧も少なく“40万ドル”くらいの夜景が見えた。

“100万ドル”は次回のお楽しみに取っておくとしよう。

今日1日香港を文字通りグルッと1周案内して下さった小山さんに大感謝。
いろいろ話すこともできて、本当に素敵な出会いだった。

帰宅してEricのご両親に明日出発することを告げ、お礼のあいさつをする。

途中、中国行きをはさんだものの、なんだかんだとのべ8日もお世話になってしまったのは、Ericはもちろん、ご両親が優しくして下さったからだ。
この一家と一緒にいることで香港人が家族をどれほど大切にしているか本当によく分かった。
インターネットも使わないから、僕が今どこでなにをしているか知りもしないウチの親とは大違いだ(笑)。
旅行資金に困ったときだけ連絡する息子も相当なろくでなしだけれど(爆)。

<今日の支出>(HK$1<香港ドル>=約16円)
昼食(飲茶) HK$100
お茶 HK$100
夕食(タイ・チャイニーズ) HK$100

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