香港の交通機関ほとんどで使えるオクトパスカードを購入し、地下鉄、フェリー、トラム、２階建てバスとあらゆる手段を駆使するEricとYukaちゃんに僕は金魚のフンのようについていく。


これまで始めての街では地図と首っ引きで歩くのを常としてきたのに、昨日、今日とほとんど地図を開くことがなかった。

飲茶ランチ。

ペニンシュラ・ホテル。

ビクトリア湾の摩天楼。

九龍から香港島に渡り中環から北角へ。


繁華街からオフィス街、住宅街に怪しい街並みまで、まさに香港フルコースといった感じだ。

中でも興味深かったのは中環でフェリーを降りたあたりで出会った光景。

公園から歩道、地下道まで、おそらく１万人近い女性が数人ずつのグループを作って楽しそうに話に花を咲かせている。
トランプのゲームに興じていたり、手作りのお弁当を食べていたりするグループもいて、男性はまったく見当たらない。
Ericに教えてもらったところによると、彼女たちは香港で住み込みのメイドとして働いているフィリピン人で、唯一の休日である日曜日にこうして同胞同士集まっているのだという。

そういえば東京でも休日の代々木公園に中東の人たちが集まっていたことを思い出す。
以前の僕だったら若干の違和感、いやもしかしたら嫌悪感すら感じていたかもしれないが、今はむしろ共感さえ覚える。
慣れない異国で生活していく中で言葉や習慣を共有できる同胞のありがたさを僕も身にしみて感じてきたから。

彼女たちの笑い声はとても力強く、たくましかった。

夜はジョーダン通りのナイトマーケットへ。

ガイドブックによれば「男人街とも呼ばれる」だけあって、日本製AVのVCDなどアダルト系の怪しい商品も並んでいて、なかなか面白い。

でも、Ericによれば「男人街っていう名前は聞いたことないよ」ということらしいのだけれど。

＜今日の支出＞（HK$１＜香港ドル＞＝約18円）
オクトパスカード　HK$150（デポジット込み）
フェリー代　HK$4.50
昼食・お茶・夕食　HK$158（ごちそうになったり、ごちそうしたり…）