午前6時起床。
すっかりバンコクの定宿となったSiam Oriental Innもこれでお別れだ。
最後の朝食を食べてチェックアウトする。
朝のカオサン通りは各地へ向かうバスと世界中からのバックパッカーたちで早くもにぎわい始めていた。
僕もその中の1台に乗って空港へ向かう。
ネパールのカトマンドゥへ向かうタイ国際航空319便は午前10時30分発。
成田〜L.A.間では日系&米系航空会社に押されて格安イメージの強いタイ国際航空だが、地元バンコクを中心に東南アジア地域ではステイタスも値段もずっと高い。
バンコク〜カトマンドゥ線には日本人乗客も多いらしく、日本の新聞まで用意されていた。
午後12時15分、カトマンドゥ空港に到着。
なんとバンコクとの時差はマイナス1時間15分。
なんでまた「15分」なんて半端なんだろう?
カトマンドゥ空港はきれいで開放的な建物だ。
空港で無事ビザを取得し外へ出ると、たくさんのホテルの客引きが待ちかまえていたが、とりあえずツーリストインフォメーションで情報収集がてらホテルを紹介してもらうことにした。
条件は「空港無料送迎つき」「部屋に電話がある」「1泊15ドル以下」の3つ。
カトマンドゥにはアクセスポイントがあるので、そろそろ自分のパソコンでインターネットにつなぎたいのだ。
で、紹介してもらったのがInternational Guest House。
予想していたよりきれいで、これで1泊15ドルなら文句はない。
さっそくインターネットにつなごうとすると、外線への切り替えがうまくいかずつながらない。
フロントで相談すると、ディレクターのGaneshさんが「オレのデスクなら直通電話だから自由に使っていいよ」という。
しかも、電話代はいらないというのだ。
なんという太っ腹!
南アフリカ以来たまっていた350通以上のメールを受信している間に僕のホームページを見せると、「オレも自分のホームページ持ってるんだよ」とGaneshさん。
ツアーガイドとして20年のキャリアを持つという彼のウェブサイトはその名も「ヒマラヤ・ツアー・プランナー」。
ネパールのきれいな写真が満載だ。
というわけで、僕もカトマンドゥ観光を相談してみた。
まず外せないのは、スワヤンブナート、パシュパティナート、ボダナードの3つの寺院。
それにヒマラヤの展望で有名なナガルコット。
タクシーを丸1日借り切りこれら4つのポイントを全部回って24ドルというのを交渉で20ドルまでディスカウント。
半日バスツアーが500ルピーほどするらしいから、まあまあの値段だと思うが、最終的な返事は明日の朝まで待ってもらうことにして街歩きに出かける。
カトマンドゥでホテルや旅行会社が集中しているのはタメル地区と呼ばれるエリア。
狭い道路の両側にインターネットカフェやレストラン、おみやげ屋が軒を連ね、リクシャーが行き来する。
バンコクのカオサン通りより密度が濃く、エリア自体も広い。
味のある建物も多く、歩くのが楽しい。
で、まずやって来たのは国王の住む王宮。
そう、つい先日、謎の王室銃撃殺害事件が起きたところだ。
残念ながら夏の間は公開されておらず中に入ることはできないが、警備の兵士は意外に気さくだった。
続いて、国会議事堂。
池に浮かぶ寺院、ラーニ・ポカリ。
そして、カトマンドゥのハイライトの1つ、ダルバール広場。
ここは旧王宮を中心に48もの寺院が集まるカトマンドゥの中心地。
参拝客も多くにぎやかだが親しみのわく雰囲気だなぁ、と腰を下ろしてのんびりしていると、流しのガイドが次々に声をかけてくる。
しばらく世間話をしていると、そのうち物売りも含めて5〜6人に囲まれてしまった。
「ガイドもおみやげもいらないよ。ただここでのんびりしたいんだ」と断るのだが、彼らも商売人、移動するたびに後をついてきてなかなか解放してもらえない。
そのうちガイドの1人と口論になってしまい、もう少しゆっくりしたかったがひとまず退散。
で、日本食レストランで情報ノートをチェックしたり、旅行会社でバスツアーの情報を集めたり。
水くみ場で洗濯する子供たちの笑顔がかわいかったなぁ。
<今日の支出>(1B<バーツ>=約2.7円)(1Rs<ルピー>=約1.6円)
空港使用料 500B
マルボロ1カートン 480B(免税)
ネパール・ビザ代 US$30
宿代(1泊分) US$15
夕食(しょうが焼き定食) 200Rs
コーラ、ミネラルウォーター、クッキー 263Rs
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