午前8時半起床。
ホテルの朝食をとり、ブラブラ街歩き。
やはり使い切れなかったFECをチェックアウト時に両替したら10%以上の手数料を取られてしまった。
で、タクシーで空港へ。
軍事上の理由で空港の写真撮影は厳しいかと思いきやそうでもなく、軍服の兵士はこちらを見てにこにこ笑っている。
これならエジプトのカイロ空港の方がよっぽど厳しかった。
出国書類を書いていたら、ミャンマーに19日間滞在していたイトウ君という大学生と出会う。
彼は滞在中マラリアにかかり、なんと病院でボラれるという経験までしてきた旅の強者。
僕がたった3日間で上っ面しか見ていないミャンマーをディープに見てきた彼の話はとても興味深い。
軍事独裁下だからこそ治安がいいという皮肉。
インターネットは禁止され、アウン・サン・スーチーの名前を口にするのさえはばかられる情報統制。
将来の民主化に希望を持って英語を勉強している若者たち。
ミャンマーに来る前にしっかりこの国を勉強し、それを経験で裏付けてきたイトウ君の理解は深い。
国から国へと早足で駆け抜けている僕は、彼のような旅人に出会うと劣等感や焦りに近い感情を抱くことがある。
1つの場所に長くとどまり、その場所をより深く理解していく彼らに比べて、僕がこの旅で得ているものはあまりに少ないのではないかと。
そういえばどこかの宿で議論したドイツ人バックパッカーに「そんな短期滞在でこの国を理解できるのか?」と冷笑されたこともあったっけ。
ま、3年住んでもアメリカを完全に理解できたとはとても思えないし(笑)、日本を(そしてアメリカを)相対化する視点を1つでも多く持ちたい僕にはできるだけたくさんの国を見ることに意味があると思ってこの旅を始めた。
しかし、“狭く深い”経験に比べて“広く浅い”経験を自分の力として発揮するには、経験を体系化する努力がより必要だということも感じ始めている。
演劇を作・演出しているイトウ君は、今回の旅で得たものを作品として冬に公演するつもりだという。
「ぜひ見たいから公演日が決まったら教えてくれないかな」
僕は彼にメールアドレスを渡し、カオサン通りで別れた。
彼と再会する頃、僕も旅の成果をどこかで生かせているといいのだけれど。
<今日の支出>(1K<チャット>=約0.25円)(1B<バーツ>=約2.7円)
ミネラルウォーター&コーラ 600K
チップ 100K
空港までのタクシー代 1200K
空港バス 100B
宿代 480B
タイマッサージ(2時間) 260B
明日の空港バス 80B
夕食(パドタイ&アイスティー) 50B
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