「Los Angeles留学日記」

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Civilian casualties update
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8月2日(木)Siem Reap(カンボジア)
午前7時半起床。
宿の朝食を食べようと食堂に行くと、オウン君はもう準備万端で待っていた。

「他のバイクタクシーは50ccだけど、オレのは250ccだぜ!」
自慢のホンダに2人乗りしてアンコールワット見物に出発だ。

シェムリアップには3泊することにしたので観光に使えるのは丸2日。
地図を見ながら2日間でアンコールワットの見どころを網羅するコースを相談し、チケットブースで2日券を購入する。

まず最初にやって来たのは3km四方の宗教都市アンコール・トム。


全部で196もあるという観世音菩薩の“クメールの微笑”に囲まれていると、なんだか不思議な気持ちになってくる。
ここ、夜に来たら恐いだろうなぁ。

バイヨン寺院を中心に周囲の遺跡を見て回って気づくのは、これらの遺跡が崩壊するまま放置されてきたのだということ。
美しいレリーフが刻まれた石があちこちに散乱している。

こうした光景を見ていると“諸行無常”なんていう言葉を思い出してしまうのだけれど、もちろんこのままでいいわけはなく、ユネスコ各国による修復作業が行われている。

バイクタクシー歴2年のオウン君にとってアンコールワット一帯は自分の庭のようなもの。
見どころの簡単な説明をしながら次々と遺跡を案内してくれる。

そして、僕が今日のコースの中で一番見たかったのがここ、タ・プロームだ。

別名「The Temple in the Jungle(密林の中の寺院)」。
12〜13世紀に建立された寺院が1431年に放棄され、そのまま19世紀後半まで誰の目にも触れず埋もれていたのだという。



すごい!
400年の間に成長した樹木が遺跡の間に根を這わせ、まるで遺跡からエネルギーを吸い取っているかのようだ。
こんな遺跡も、こんな植物も見たことない。

大木だけでなく無数の植物が石の間から芽を出し、驚くべき力で遺跡を歪ませ、倒そうとしているようにも見える。
ものすごい生命力だ。

ここでふと考ざるを得なかった。
もし遺跡を守り修復しようとするならば、これらの大木は切り倒さなければならない。
しかし、もしこれらの大木と自然を守り残そうとするならば、遺跡は崩壊するにまかせるしかない。
はたして価値が高いのはどちらなのだろう?
いくら見つめていても答えは出せそうになかった。

予定コースを回り終え、のんびりと街歩き。


シェムリアップの中心街は1時間もあれば回れてしまう大きさだ。

「2年前はなんにもなかったのに、最近、新しいホテルやゲストハウスがどんどんオープンしているんだ」とオウン君。
道路整備のODAについて聞いてみると、「この辺は大雨が降ると道路がぬかるんで大変なんだ。だから道路を舗装してもらえるのは大歓迎だよ」だそうだ。

何年後かにまた来たら、この街並みはガラッと変わっているに違いない。
それを寂しく思うのは恵まれた土地から来た旅行者のわがままなのだろう。

<今日の支出>(1R<リエル>=約3.2円)
アンコールワット入場料(2日券) US$40
コーラ 2000R×2
切手5枚 11000R
絵はがき5枚 US$0.50
インターネットカフェ(1時間) US$2
夕食(カンボジア風魚野菜炒め) US$2.40

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