午前6時起床。
ベトナム、ラオスに出発する前に申し込んでおいたカンボジア行きのバスは6時半にカオサン通りを出発する。
アンコールワットは人気の観光地だからさぞかしたくさんのお客さんと一緒だろうと思いきや、なんと今日の乗客は僕1人。
なんだか恐縮してしまう。
バスの中でウトウトしていると4時間はあっという間。
午前10時半、タイ側国境の町アランヤプラテートに到着した。
レストランでタイ風ラーメンを食べながら出入国書類を渡される。
タイ側のガイドさんはここまでで、国境でカンボジア側のバス会社に引き継ぐということになっているらしい。
アランヤプラテートの街は大きな市場もあってにぎわっている。
陸路の国境越えはずいぶん久しぶりだが、こればかりは何度経験してもドキドキする。
タイの出国手続きを済ませ、小さな橋を渡ると、そこはカンボジアだ。
アンコールワットを形どった門が歓迎してくれる。
カウンターで写真1枚と1000バーツ払い、カンボジアビザを獲得。
検疫のカウンターで「予防接種の証明書を持っているか?」と聞かれたので「イエローカードならある」と答えると、それを見もしないでパス。
あっさりとカンボジアへの入国を果たしたのだった。
カンボジア側国境の町はポイペト。
国境のすぐ近くには真新しく豪華なカジノが並んでいる一方、未舗装の道路が目立つ。
タイに比べて経済発展が遅れているのは一目瞭然だ。
ピックアップに来てくれたカンボジア側のガイドさんと合流し、バイクに2人乗りしてバス会社のオフィスへ。
ここポイペトからアンコールワットの街シェムリアップまではピックアップトラックで移動するのがバックパッカーの定番らしいが、“なんちゃってバックパッカー”の僕はマイクロバスのお気楽コースだ(笑)。
「今から出発すれば5時前には着けるなぁ」なんて思っていたのだが、いつまでたってもバスは出発する素振りを見せない。
オフィスには僕とスコットランド人の大学生、そして添乗員の青年だけ。
3人で雑談しながらひたすら待つ。
この添乗員の青年はオウン君、21才。
バスの英語ガイド兼、親戚のゲストハウスの客引き兼、アンコールワットのバイクタクシードライバーなのだという。
愛嬌のあるヤツで、いつしか僕とスコットランドの大学生は彼の親戚のゲストハウスを見に行く約束をしていた。
午後2時半、バンコクから最後の乗客が到着して、いよいよバスは出発。
シェムリアップへの道は舗装度が半分くらい。
未舗装路は凹凸が激しく、マイクロバスでさえお尻が痛くなる。
途中、ランチ休憩をはさんで約4時間。
シェムリアップに到着したのは夕方の6時半を回っていた。
バスが到着したのはオウン君の親戚が経営するBoriey Siem Reap Guest House。
ウソみたいな話だが、なんと今日がオープン初日なのだという。
部屋はエアコンこそないものの、ファンと水シャワーがついていて1泊5ドル。
なによりも僕がこの部屋の最初の客なのだから、これ以上の清潔はない。
「ここに泊まるよ」
僕がオウン君に告げにいくと、なんとバスの乗客のほとんどがチェックインしているところだった。
まったくたいした営業力だ。
僕はついでに明日のバイクタクシーも予約した。
夜、シェムリアップの街をフラフラ歩いていたら、ラオスの空港に続いて日本のODAを示す看板を発見。
そう、シェムリアップを走る国道6号線は「ハイウェイ」なのに土煙の舞う未舗装路なのだ。
これはきっと地元の人にも喜ばれるんじゃないかなぁ。
明日オウン君に聞いてみよう。
<今日の支出>(1B<バーツ>=約2.7円)
朝食(タイ風ラーメン) 20B
カンボジアビザ代 1000B
検疫 50B
昼食(チャーハン&コーラ) 95B
夕食(カンボジア風焼き肉ライス) US$1.50
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