今日は日本の参院選。
当初の予定ではとっくに帰国して投票に行っていたはずなのに、なぜかまだ旅をしている(笑)。
今頃選挙特番のスタッフは徹夜で編集したVTRのナレーション入れやスタジオ台本の最終チェックで忙しくしているんだろうなぁ、なんて思いながら荷物をまとめ、快適だったホテルをチェックアウト。
各局の選挙特番を見比べながらザッピングできないのは残念だ。
今日の目的地はラオスの首都ヴィエンチャン。
東南アジアは各国2泊ずつで日程を組んだのだけれど、もう1泊ずつ増やしてもよかったかなと少しだけ後悔。
スケジュールを柔軟に変更できないのが飛行機移動の難点だ。
ま、アジアは近いことだし、そのうちまた来るチャンスがあるだろう。
フロントで呼んでもらったタクシーで空港へ。
ベトナム航空840便は定刻通り午前11時45分、ホーチミンシティを飛び立った。
ラオスの首都ヴィエンチャンへの直行便かと思ったら、この便はカンボジアのプノンペンを経由する便だった。
どうせプノンペンに寄るんだったらここでストップオーバーする手もあったな、とまたもや後悔。
情報収集が足りなかった。
で、午後3時、ヴィエンチャン空港に到着。
入国審査を終えて外に出ると、これまでのどの空港とも違うのんびりとした空気がただよっている。
この静けさはベトナムの騒々しさとは雲泥の差だ。
いつものように身構えていたのに、タクシーの客引きすら声をかけてこない。
なんだか拍子抜けだ。
市内へ向かうタクシーを探してウロウロしていたらアメリカ人の熟年夫婦が「タクシーをシェアしないか?」と声をかけてきた。
日曜日ということでツーリストインフォメーションも閉まっており、他に観光客らしい姿も見当たらない。
宿探しの情報交換も兼ねて相乗りすることにした。
タクシードライバーは宿の客引きも兼ねていて、相場はゲストハウスなら1泊15ドル、ホテルなら25ドル以上だという。
アメリカ人夫婦は「安くてきれいなゲストハウスを紹介しろ。納得できなければ何軒でも回らせるぞ!と鼻息も荒い。
1軒目のゲストハウスで他の宿泊客に尋ねてみたところ、どうやら運転手の言う値段は妥当なものだと判明。
僕は3軒目のPhonepaseuth Guest Houseが気に入り、チェックインすることにした。
温水シャワー、エアコンに衛星放送テレビ、さらには1日2本のミネラルウォーターがついて1泊15ドルなら納得だ。
だが、アメリカ人夫婦は「ベッドが小さい!」と納得せず、次の宿へ向かっていった。
荷物を置いて、さっそく街歩きに出かける。
ヴィエンチャンの街は一国の首都とは思えないほど静かで、素朴で、のんびりしている。
目抜き通りでさえ交通量がまばらで、バイクだらけのホーチミンとはずいぶん違う。
人々は優しく親切で、旅人からボッてやろうなんていう雰囲気からはほど遠い。
つまり、まだ観光化されていないということなのだろう。
トゥクトゥク(3輪タクシー)と人が集まっている場所が見えたので行ってみると、そこは市場だった。
衣類や食料品といったあたりは屋外市場の定番だが、家電製品や貴金属までこんな露店で売っているのは驚きだ。
買い物を済ませた主婦がトゥクトゥクの荷台いっぱいに荷物を積んで家路についていた。
さらに歩いていたらこんな塔を発見。
地図には「That Dam(黒塔)」とあるだけで何の塔だか分からないのだけれど、なんだかアジアっぽくていい感じだ。
塔の前では子供たちが裸足でサッカーをしていた。
そして、やって来たのはメコン川。
川岸にはテーブルが並び、まるで海の家のようなレストランが軒を連ねている。
プ〜ンと漂ってくるいい匂いに誘われて、僕もその中の1軒に入ってみることにした。
注文したのは野菜チャーハンとドロドロに濃いアイスコーヒー。
これが中華とはひと味違うコクのある味付けで旨い!
メコン川を眺めながらのんびりしていたら、なんだか幸せな気分になってきた。
そういえば、Santa Monica Collegeを卒業した後東南アジアを3ヶ月放浪したKojunが「ラオスはいいっすよ。なんにもないんだけど、ゆっくりするには最高っす」なんて言ってたっけ。
分かるなぁ、その気持ち。
なんだか太陽まで西の空にゆっくり沈んでいくような気がした。
<今日の支出>(1000D<ドン>=約7.5円)(100Kip<キップ>=約1.4円)
ホテル代(2泊分) US$28
タクシー代 50000D
空港使用料 US$12
タクシー代 15000Kip
チップ 5000Kip
絵はがき3枚 3000Kip
切手3枚 7500Kip
インターネットカフェ(1時間) 6000Kip
夕食(チャーハン&アイスコーヒー) 11000Kip
クッキー&スポーツドリンク 11000Kip
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