午前9時起床。
さすが、快適なホテルだと眠りが深い。
元気いっぱいで街歩きに出かける。
(以下4行、お食事中の方は食べ終わってからお読み下さい)
変な話だが、ホーチミンの大通りを歩いていると道端にウンコをよく見かける。
犬のにしては大きいなぁ、と思ったら、なんと白昼堂々と野グソをしている人を発見!
もしかしたら、ほかのモノも人間様のモノなのか?
う〜む…。
(以上、汚い話、終わり)
そして、目につくのが「zakka」という看板。
もちろん「雑貨」のことで、日本人のお客さんも入っているが、必ずしも日本人向けだけではないようだ。
広い意味で手作りの小物などを置いてある店が多い。
人民委員会。
市民劇場。
サイゴン大教会。
なんとなくパリのノートルダム大聖堂に似ているのはフランス統治の影響だろうか。
ベンチで休んでいたらココナッツジュース売りのおばちゃんに声をかけられた。
言い値1万ドンが一声で5000ドンになったいいかげんさと、おばちゃんの笑顔に負けて思わず購入。
ほどよい甘さが渇いたのどにちょうどいい。
で、ホーチミンのハイライトその1、統一会堂。
旧南ベトナム時代の大統領官邸だ。
1975年4月30日に北ベトナム軍の戦車がここに入り解放旗を掲げたベトナム戦争終戦の象徴だというが、当時8才だった僕はなにも覚えていない。
主な展示は“豪華な”貴賓室や応接間。
確かに相対的には“豪華”なんだろうけれど、ヨーロッパ貴族のお城に比べればかわいいもんだ。
それよりも僕が“権力”を感じたのは地下の軍事司令室や電信室。
屋上のヘリポートも脱出用と考えると迫力がある。
最後にベトナム戦争の記録ビデオを見たのだが、これが予期していたより中立的だった。
フランスのテレビ局による制作と聞いて納得したけれど。
続いてホーチミンのハイライトその2、戦争証跡博物館。
門をくぐるとベトナム戦争に使われた米軍の戦車や戦闘機が並んでいる。
ここまでは平気だったのだけれど、内部の展示はヘビーだった。
従軍ジャーナリストが撮影した戦場の悲惨な写真や米軍が使用した枯葉剤の説明、そしてその影響で生まれた異常胎児のホルマリン漬け。
とても正視できないものもあったが、展示方法に小賢しい演出がない分、メッセージは力強かった。
誰も好き好んで戦争などしない。
だが、それでも戦争が起きてしまうのは戦う双方に譲れない「正義」と「大義名分」があるからだ。
そして戦争が終わると勝者の側の「正義」が正しかったとされ、敗者の「正義」は誤っていたと封印される。
他の戦争では常に「正義」の側に立てたアメリカ合衆国も、ここでは100%「悪」なのだ。
勝者の「正義」に盲従して「戦争反対」を叫ぶのはたやすい。
もちろんそれにも意味があるけれど、敗者の「正義」を平等に総括しないことには同じ過ちをくり返す可能性がなくならないんじゃないだろうか、と思う。
アウシュビッツのときと同じようなことを考えている僕はこの旅でちっとも進歩していないのかなぁ。
ズドーンと重い気持ちのままサイゴン川を眺めていた。
<今日の支出>(1000D<ドン>=約7.5円)
朝食兼昼食(コロッケ定食&アイスコーヒー) 62000D
インターネットカフェ(60+30分) 24000D
切手3枚 18300D
ココナッツジュース 5000D
ジッポのライター2つ US$9(この旅で初めて買った自分へのおみやげ)
アイスクリーム&アイスコーヒー 72000D(ホテルのカフェ。なんと夕食より高かった)
統一会堂入場料 15000D
戦争証跡博物館入場料 10000D
ミネラルウォーター 5000D
夕食(ロッテリアのハンバーガーセット) 46000D
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