午前11時40分、タイ航空7500便はバンコク・ドン・ムアン空港に到着した。
おしゃべりな彼女もさすがに寝起きはおとなしく、お互いに「いい旅を!」とエールを交換して別々の出口に向かう。
空港から一歩外へ出るとねっとりとした空気が襲ってきた。
モンスーン地帯特有の蒸し暑さだ。
ついにアジアにやって来たのだ。
いや、感覚的には帰ってきたという感じがする。
同じ暑さでも中東の乾いた暑さに適応していたらしい僕の毛穴は驚いて大量の汗を吹き出している。
あっという間にTシャツがぐっしょりだ。
バンコクは5年前に来て以来2度目。
前回は生意気にもあの有名なオリエンタルホテルなんぞに泊まったのだが、今回はバックパッカー向けの安宿が集まるカオサン通りに一直線(笑)。
カオサン行きの空港バスの乗客はほとんどが白人のバックパッカーだった。
というわけでやって来ましたカオサン通り。
道を行き来するのは半分以上が白人の旅行者で、ここがタイだとはとても思えない。
僕はインターネットで「情報ノートが充実している」といわれていたTerrace Guest Houseへ向かったのだが、あいにく満室。
仕方なく、隣のゲストハウスにチェックインした。
タイの後はネパール、そしてできればミャンマー、ラオス、ベトナム、カンボジアを回ってみたいと思っている。
これらの国のビザ情報や国境情報、そしてルート作りの参考になる情報が欲しかったのだ。
ビザの申請は旅行会社が代行してくれるというのは知っていたが、週末をはさむと時間がもったいない。
そこで、餅は餅屋だろうとM.P.ツアーという旅行会社で聞いてみることにした。
それによると、ネパールとカンボジアは空港や国境で取れるので問題なし。
残りはバンコクで取っておいたほうがいいという。
代行手数料も良心的だったのでまとめてお願いすることにした。
で、問題はルート作り。
これらの国をすべて回るのなら「ネパール、ミャンマー」と「ラオス、ベトナム、カンボジア」の2つに分けて考えた方がいいという。
前者は飛行機で、後者は主に陸路の移動がいいらしい。
3ヶ国のビザがすべてもらえるまで1週間かかるというので、その間にバンコク観光をしながら情報を集め、ルートを確定しようと思う。
ちょうど古本屋で中古のガイドブックも手に入れたことだし。
カオサン通り周辺をブラブラ歩いて、夜、宿にたどり着くと、僕の荷物を開けようとした形跡がある。
貴重品は持ち歩いていたし、荷物に鍵もかけておいたので被害はなかったが、ロックしてある部屋に入って荷物を物色するヤツがいるとは、もうこの宿は信用できない。
やっぱり1泊400円の宿じゃ、そういうリスクを考えなきゃいけないんだなぁ。
バンコクは街の治安がいいだけに少し残念だ。
明日早々にもチェックアウトして次の宿を探さなきゃいけないなぁ。
<今日の支出>(1B<バーツ>=約2.7円)
空港バス代 100B
宿代 150B
テレフォンカード 100B
バスマップ 50B
証明写真4枚 100B
ベトナムビザ申請 2050B
ラオスビザ申請 1050B
ミャンマービザ 950B
情報誌 120B
中古ガイドブック 300B
夕食(辛いスープの定食) 70B
パン&ミネラルウォーター 35B
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