バンコクの夜は暑かった。
部屋に備え付けの扇風機を全開にしてもなかなか寝付けないこの蒸し暑さは、やはりここがアジアだということを実感させる。
そんなわけで今朝目を覚ましたら午前10時。
信頼できなくなったゲストハウスをチェックアウトし、カオサンでは比較的高級なSiam Oriental Innに引っ越しだ。
エアコンなしの部屋もあったのだが、ちょっと奮発してエアコン部屋にしてしまった。
ここなら貴重品を心配することもあるまい。
インターネットカフェで日記をアップして、さっそく街歩き。
バンコクの道路は5年前と変わらず渋滞している。
カオサンに旅行者が集まるのはバンコクの代表的な見どころである寺院に歩いて行ける距離だからだろう。
僕もまずは王宮の中にあるワット・プラケオを目指したのだが、なにか行事があるらしく入れず、すぐお隣にあるワット・ポーへ。
この極彩色がたまらない。
礼拝堂の中には寝釈迦像。
スフィンクスに続いてバック責めしてみました(笑)。
なんだか超合金のロボットみたいにのっぺりしている。
バンコクで一番古いワット・ポーは、タイ・マッサージの総本山でもある。
境内にはマッサージの学校があり、そこでマッサージを受けることもできるのだ。
なんで寺院にマッサージがと思いがちだが、病気の治療や癒しというのは宗教の原点と密接な関係があるのだろう。
あのキリストさんも難病を治す“奇跡”で人気を集めたように。
再び街歩きをしていたところで
床屋を発見。
この前髪を切ったのはL.A.を出発する前だからもう4ヶ月近くなる。
今までは日本に帰るまで伸ばしていつもの美容師さんと会ったときの話のタネにしようと考えていたのだが、バンコクの蒸し暑さに耐えきれず、ここで散髪することにした。
英語はまったく通じないのだけれど、身振り手振りでなんとかなるもんだ。
30分後には久しぶりにすっきり。
なぜか美容師さんは全員女性で、お揃いのミニスカ制服なのだ。
こころなしかニヤけてる自分が情けない(笑)。
夕方、タクシーに乗ってスリウォン通りのホテルへ。
というのも、L.A.でお世話になったLisaさんが日本で働いていた会社のバンコク駐在の先輩を紹介してくれて、日本料理をごちそうしてくれるというのだ。
これは行くしかないでしょう(笑)。
そんな僕を待っていて下さったのはバンコク駐在6年の相磯さんと奥様、そして部下のタガミさんだった。
向かった先はタイのリトル・トーキョーともいうべきタニヤ通り。
日本語の看板が数え切れないほど並び、日が暮れるにつれて日本人がどこからともなく集まってくる。
街のにぎわいという意味ではリトル・トーキョーより数段上だと感じた。
その中の日本料理屋に入るともうそこが異国だとはとても信じられない。
刺身からモツ煮、きんぴらゴボウ、はては梅茶漬けまで日本の飲み屋のフルコース。
日本の味に飢えていた僕には涙がチョチョ切れるほど嬉しいごちそうだ。
もちろん、トルコのカッパドキア以来の懸案だったえのきバターもしっかりいただきました(笑)。
「せっかくバンコクに来たんだからゴーゴーバーも見ていかないと」
そんな誘いをいただいてバンコク有数の歓楽街、パッポン通りへ。
偽ブランドのバッグや時計が並ぶ通りを歩いて行くと、大音響のダンスミュージックが流れてくる店が何軒も並んでおり、その中の1軒へ。
ゴーゴーバーとは水着や全裸の女の子が踊る店。
“お持ち帰り”のできる風俗サービスでもあるのだが、女性客もOKで奥様も一緒にご入店。
5年前に来たときは前を通り過ぎるだけのウブな僕だったが(笑)、今回は地元の人が一緒だということで安心して社会科見学させてもらった。
とても写真を撮る度胸はなかったけれど(笑)。
すっかりごちそうになった後はパッポン通りの入口で4人揃って記念撮影。
初対面の僕に優しくして下さった3人に大感謝。
しかも、明日はタガミさんがバンコクを案内して下さるという。
ホント、人の親切が身にしみる。
<今日の支出>(1B<バーツ>=約2.7円)
宿代 420B
インターネットカフェ(1時間) 60B
ワット・ポー入場料 20B
絵はがき5枚 25B
スポーツドリンク 40B
散髪 150B
タクシー代 80+60B
これ、日記才人(にっきさいと)の登録ボタンです。いつもその1票に励まされてます。 |