昨夜は意外にもこの旅で初めて暑くて寝苦しい夜を過ごした。
天井ではファンが全開で回っているのに、吹いてくる風がなお生暖かい。
ホテルのおじさんが「3ディナール追加すればエアコンつけていいよ」と言った意味がよく分かった。
昨日買ったパンで朝食をすませ、ダイビングショップへ。
今日で紅海は6本目というオランダ人のカップルとカリブ海でも潜ったことがあるというドイツ人のおじさんが一緒のチーム。
ダイビングは3年ぶりの僕が技術的には一番下だろう。
装備を確認してバンに乗り込む。
ポイントまでは車で10分ほど。
紅海の由来でもある真っ赤な砂漠が迫る砂浜からのビーチエントリーだ。
ウェットスーツに着替えていざ、出陣!
チェックダイブの僕はマスククリアなどの基本動作を軽くおさらい。
まだ半分ぐらいしか思い出していないままみんなについていくのがやっとという感じだ。
最深22m、50分間の海中散歩。
途中足ヒレが2回脱げるというとんでもないトラブルに見舞われ、ボンベの空気をほとんど使い果たしながらなんとか完泳することができた。
僕がこれまでに経験したのはほとんどが30分程度のリゾートダイブだったのにいきなり50分とは。
やっぱり紅海は本格派ダイバーが多いのだろうか。
体力的にフラフラになってしまい、海底の景色をゆっくり楽しむ余裕もなかったというのが正直なところだ。
いったんホテルに戻って1時間ほど休み、午後のダイブに臨む。
1本目でだいぶ勘を取り戻したこともあり、2本目はだいぶ余裕が出てきた。
アカバ湾の珊瑚はこれまでの僕が見てきたどんな珊瑚より種類も色も形も多様だ。
“海の宝石”というたとえそのままに赤、青、黄色、緑、白と色とりどりの花畑のような群生があるかと思えば、もっこりと集まって海中に森を作っているようなところもある。
魚は小ぶりな熱帯魚が多かったが、ビーチボールのように膨らんだフグやエイもいる。
なにより透明度15m以上の海底を360度見回す気分のいいことよ。
海底にデジカメを持ち込めないのが本当に残念だ。
午後のダイブはなんとちょうど60分!
今回はボンベの残量も余裕だった。
ビーチに上がったところで記念撮影。
「ボクたちも撮って!」と集まってきた地元の子供たちもパチリ。
体力的にはかなりキツかったけれど、いい経験ができた。
日本に帰ったらダイビング好きの友だちに「紅海で潜ってきたぜ」と自慢してやろう(笑)。
ショップに帰ってきて後かたづけをしていたら、なんとタグホイヤーのダイバーズウォッチが止まってしまっているのに気がついた。
10年ちょっと前、大学卒業記念に大枚はたいて買って以来、何度もダイビングに使っている200m防水のやつだ。
なんで今回に限ってたった20mでだめなんだよぅ。
ショックは隠しきれないが、この先腕時計なしで旅をするわけにもいかない。
ダウンタウンの時計屋に飛び込み、「一番安いのを下さい」といって5ディナールのやつを4.25ディナール(約765円)に値切って購入。
観光客を狙うスリや強盗は腕時計で持ち金を推測してターゲットを決めるというから、こんなチープな腕時計をしている方が安全なのかもしれないな、と前向きに考えておこう(笑)。
<今日の支出>(1JD<ディナール>=約180円)
絵はがき 0.15JD
切手 0.20JD
インターネットカフェ(1時間) 2JD
夕食(サンドウィッチ&サラダ) 3.65JD
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