イスタンブールは居心地のいい街だ。
食べ物はおいしいし、ヨーロッパに比べれば物価も安い。
普通に歩いている分には治安の面でもまったく不安を感じない。
スルタンアフメットあたりで声をかけてくるじゅうたん屋と旅行会社の客引きを除けばトルコ人も親切で旅人に優しい。
各国を回ってきたバックパッカーたちがこの街に長期滞在してしまう気持ちがすごくよく分かる。
観光名所を巡らなくても十分気持ちよく過ごせる街なのだ。
僕の中でも「当分ダラけていたい」という気持ちと「次の街へ行きたい」という気持ちがぶつかり合う。
そんな僕をベッドから這い出させたのは、今日が日本総領事館からのレターの受取日だということ。
とりあえずなにかやることがあるというのは人間を一歩前へ進ませるらしい。
ということで、バスに乗って新市街にある日本総領事館へ。
シリアのビザ申請に必要な添え状はワープロ打ちのフォーマットに僕の名前が手書きされているもの。
こんなものだったら即日発行でもいいんじゃないかと思うのだけれど。
とにもかくにも条件は整ったのでドルムシュという乗り合いタクシーに乗ってシリア総領事館へ。
シリア総領事館は年代物のビルの一室にあった。
窓口でもらった申請書に必要事項を記入し、パスポート、写真2枚、日本総領事館からのレター、それに申請手数料を添えて提出すると引き換え用の紙片を渡される。
ビザの発給日はあさって水曜日の午後。
う〜む、2日もかかるのか…。
明日はまたダラけちゃいそうだ(笑)。
シリア総領事館の周辺はテシヴィキエと呼ばれるおしゃれなエリアらしい。
ガイドブックには「ブランドショップやカフェなどが並ぶ」とあるが、思ったほど密度は高くない。
もちろん、旧市街に比べればずっと洗練されているのは間違いないけれど、僕はどちらかといえば雑然とした旧市街の方が落ち着く気がする。
ブラブラ歩いた後、日本総領事館のあるタクスィムに戻り、朝食兼昼食。
今日はキョフテという挽肉の煮物を食べてみた。
うん、やっぱりおいしい。
しばらく街歩き。
イスタンブールは坂道が多く、地図で短距離に見えるところに意外と時間がかかったりする。
走行時間3分・世界最短の地下鉄も急坂を走っていることを考えれば納得できる。
休憩は甘味喫茶。
ミルクババロアにチョコレートシロップがかかったようなデザートを食べてみた。
これがメチャクチャ甘い!
新旧市街をつなぐガラタ橋ではおじさんたちが釣り糸を垂れており、僕もその横で金角湾を眺める。
というわけで、今日もすっかり快適な1日を過ごしたのだった。
<今日の支出>(100万TL<トルコリラ>=約105円)
ドルムシュ2回 80万TL
シリアビザ申請手数料 3275万TL
朝食兼昼食(キョフテ&ライス) 325万TL
朝日新聞(2日遅れ) 150万TL
デザート&水 130万TL
夕食(パスタ) 230万TL
インターネット(1時間) 150万TL
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