午前10時起床。
フェリーのシート席とはうって変わって寝心地のいいベッドで熟睡できた。
昨日買ったパンで朝食を済ませ、街歩きに出かける。
目指すはアテネのハイライト、パルテノン神殿。
古代アゴラ遺跡を通り、
坂道を上っていくとアクロポリスの丘が見えてくる。
送別会オフで餞別にもらった気温計を見ると、午前中だというのにすでに30度を超えている。
身体中から吹き出る汗を拭いながらひたすら歩く。
入口でチケットを買い、階段を上ると…
やっと入口だ。
そして、最後の階段を上ると、ついにパルテノン神殿とご対面!
僕にとっては7〜8年ぶり2回目だが、何度見ても迫力がある。
丘の上からはアテネ市内が一望でき、アテネが7つの丘に囲まれているのがよく分かる。
向かいに見えるのが標高273mのリカビトスの丘。
午後はあちらにも登ろうと思っている。
いやぁ、それにしても暑い。
一旦、丘を降りてカフェでランチ休憩。
暑過ぎてて食欲もないのだけれど、無理やり食べ物を流し込む。
リカビトスの丘に向かう前に旅行会社と国鉄予約センターを回ってトルコ行きの情報収集。
イスタンブールまでのアプローチは鉄道、バス、飛行機の3つの手段がある。
まずは鉄道。
イスタンブールまでの直行列車はなく、途中2回も乗り換えしなければならないのが少し面倒くさい。
それに、到着時間が夜9時43分というのは宿探しを考えると不安だ。
所要時間は20時間。
次にバス。
アテネを午後7時に出発してイスタンブールに到着するのは翌日の午後3時。
値段は2万3000ドラクマ。
所要20時間の長旅だ。
最後に飛行機。
2軒目の旅行会社で通常6万9000ドラクマのところ学割で3万8000ドラクマのチケットを提示された。
バスとの差はたったの1万5000ドラクマ(約4500円)。
う〜む、悩むところだ。
悩んだ末、飛行機で行くことに決定。
暑さにやられて少し楽したくなっていたのかもしれない(笑)。
明日の予定が決まりすっきりしたところでリカビトスの丘へ向かう。
シンタグマ広場から住宅街の階段を上り…
つづら折りの坂道をひたすら歩く。
で、頂上にある聖イオルゴス教会に到着。
ここからもアテネの街が一望できる。
頂上には展望カフェ。
実はこのカフェ、前回来たときにとてもサービスが悪く、あえて1セントコインのチップを置いて帰った記憶がある。
はたしてあれからサービスは向上しただろうか?
結果は、可もなく不可もなくという感じ。
まさか8年前と同じウエイターさんが働いているはずもないだろうけれど。
アテネの街を歩いているとこれまで歩いてきたヨーロッパの街並みと明らかな違いを感じる。
中世ゴシック様式の建物はほとんど見当たらず、逆にほのかにオリエントの香りがするのだ。
イギリスから入って北欧、東欧経由でローマ、アテネ。
いわば、歴史を遡ってヨーロッパ文化のルーツともいえる街が今回の旅におけるヨーロッパの出口になったわけだ。
L.A.を出発してから早くも74日目。
予定ではとっくにアジアにたどり着いているはずなのに、ヨーロッパは広かった。
正直いうと、この2ヶ月半は常に「早く日本に帰りたい」という気持ちと「人生最初で最後の長旅なんだからじっくり行こう」という気持ちの葛藤だった。
この葛藤はこの後もずっと続くに違いないけれど。
明日はいよいよヨーロッパとアジアの架け橋、トルコに向けて出発だ。
世界地図を広げてみると、日本はまだまだ遠いですなぁ(笑)。
パルテノン神殿のライトアップは今夜もきれいだった。
<今日の支出>(1Dr<ドラクマ>=約0.3円)
パルテノン神殿入場料 1000Dr(学割)
切手3枚 600Dr
昼食(サンドウィッチ&アイスコーヒー) 1550Dr
マルボロ 800Dr
アテネ〜イスタンブール航空券 3万8000Dr
インターネットカフェ(1時間) 2000Dr
コーヒー 1700Dr
夕食(ケバブ&サラダ) 2800Dr
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