午前6時半起床。
今日は大移動日だ。
ホテルをチェックアウトしてローマ駅へ。
7時40分発の列車に乗る。
列車は長靴の形をしたイタリア半島をひたすら南へ。
定刻通り午後1時50分、ブリンディシ駅に到着した。
ブリンディシは長靴のちょうどかかとの部分に位置する港町。
ギリシアやトルコ、アルバニア行きのフェリーがこの町から出発する。
駅から港に向かう大通りには旅行会社やフェリー会社が軒を連ねているが、そのほとんどは閉まっている。
クルーズ旅行にはまだシーズンが早いということなのだろうか。
かろうじて「ユーレイルパス」の表示を掲げている旅行会社を発見。
そう、ユーレイルパスを持っていれば乗船料が無料になるフェリー会社があるのだ。
説明によると、デッキなら追加料金は不要。
シート席やキャビンは追加料金が必要だという。
いくら6月とはいえ寝袋を持っていない僕にデッキは夜風が厳しかろうと一番安いシート席を予約した。
乗船時間まで間があるのでブリンディシの街を散策。
重い荷物を背負っているので汗ぐっしょりだ。
夏のシーズンには観光客でにぎわうのだろうが、今はまだ人気もなく寂しい感じ。
港も数軒のカフェとホテルが開いているものの、観光客はほとんどいないように見える。
午後5時、港のカウンターでチェックイン。
これが今回のフェリーだ。
そして、これがシート席。
乗客はほとんどがバックパッカーだ。
ストックホルム〜ヘルシンキ間に乗った豪華客船とは比べるべくもなく、期待した免税店もない。
どちらかといえば去年の夏にメキシコで乗ったフェリーに近い。
船は定刻通り午後8時、ブリンディシを出航した。
船内の売店はギリシア通貨のドラクマしか使えず、気がついたときには両替カウンターも閉まっていてタバコもジュースも買えない。
隣の席に座っていたコロラドの大学生と中国からドイツに留学中という女の子2人と雑談しているうちに夜が更けてきた。
深夜、デッキに出てみると夜風が気持ちいい。
波を切って滑るように進むフェリーを見ていると東へ向かっているんだなぁ、と実感する。
<今日の支出>(100L<リラ>=約6.5円)
フェリーのシート席 4万7800L
港湾使用税 1万2000L
夕食(ハンバーガーセット) 9900L
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