午前9時起床。
モスクワ行きの列車は夜行なので時間に余裕はある。
ゆっくり朝食をとり、ホテルをチェックアウトする。
大きな荷物を駅のコインロッカーに突っ込み、まずやって来たのは旅行会社Net Travel Serviceのヘルシンキ支店。
今日ここにストックホルムからロシアのビザ付きパスポートが送られてきているはずだ。
届いていなければロシア行きの計画が狂ってしまう。
若干の不安を胸にオフィスを訪ねると…
おおっ、ロシアのビザだ!
予定より1日遅れだが、これでロシアに行ける!
なんだか渡米時にアメリカの学生ビザを取得したのと同じくらい嬉しい。
ホッと一安心してヘルシンキの街をブラブラ歩く。
歩いていたら「東京堂」という日本の雑貨店を発見。
嬉しくなって日本の新聞を買いご主人と話していたら、「私も若い頃世界を放浪したことがあるんですよ。日本の活字が恋しいでしょ?」と、昨日の新聞と1ヶ月前の週刊誌をサービスしてくれた。
いくらインターネットがあるとはいえ、確かに日本の活字はめちゃくちゃありがたい。
お礼を言って店を後にする。
夕方、ヘルシンキ中央駅へ。
午後5時35分発モスクワ行き。
こうして「Moscow」の文字を見るといよいよ実感がわいてくる。
2等寝台は寝床が固いがまぁ許容範囲内。
同室のロシア人に声をかけたのだけれど、まったく相手にしてもらえなかった(笑)。
列車が発車して3時間強、国境らしき駅に停車し、審査官がパスポートチェックにやって来た。
緊張してパスポートを渡すと、あっさりスタンプを押してくれる。
「スパスィーバ」
覚えたてのロシア語でお礼を言ってパスポートをよく見ると、なんとロシアの入国ではなくECの出国スタンプが。
あはは、マヌケだ(笑)。
再び走り出した列車は森の中の鉄条網を通過し、今度こそロシア国内へ。
ここで悩んでしまったのが税関の申告書だ。
武器やドラッグを持っていないのは当然だが、「Printed editions and information media」(印刷物および情報媒体)にさっきもらったばかりの日本語新聞は含まれるのだろうか?
そして「High-frequency radio-electronic devices and means of communication」(短波ラジオおよび電気通信機器)に僕のノートパソコンは含まれるのだろうか?
ウソをつくつもりはないけれど、へたに申告してややこしいことになるのも困る。
悩んだ末、両方とも「No」の欄にチェックして申告書を提出した。
とりあえず無事入国はできたが、出国のときに問題にならないといいなぁ。
列車が森林地帯を走っているうちに夜のとばりが降りてきた。
<今日の支出>(1FIM<マルカ>=約17円)
ホテル代(2泊分) 600FIM
電話代 86FIM
コインロッカー 10FIM
カフェオレ 19FIM
チキンカツ&お茶 55FIM
日経新聞 25FIM
夕食&明日の朝食(パン&ジュース) 35FIM
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