昨夜は何度も設定を変えてトライしているうちにインターネットに接続できた。
ホテルの部屋から日記の更新ができるなんてかなり久しぶりだ。
たまっていたメールの返事も書いていたらまたもや深夜になってしまった。
ということで今朝は午前9時起床。
時間を見計らって一昨日のフェリーで知り合ったMikko Pennanenさんに電話してみた。
彼はまだ寝起きの声だったが約束通り市内を案内してくれるという。
やっぱりどう考えても悪い人には思えない。
待ち合わせは中央駅近くのデパートの前。
彼は愛車に乗ってやって来た。
彼の本職は市立病院に勤める看護士。
レバノンでの国連PKOに1年間参加して昨日帰ってきたばかり。
そんな彼が僕と一緒に車に乗っていることがなんだか不思議でならない。
市内を走りながら目にする景色の1つ1つを観光ガイド以上に説明し、僕の質問にも丁寧に答えてくれる。
たとえば、これ。
ヘルシンキ市内のあちこちで見かける派手な色の自転車。
実はこれ、市が運営するレンタルサイクルで、登録さえすれば誰でもどこからどこへでも自由に使えるのだそうだ。
なるほど、合理的だよなぁ。
今日のヘルシンキは昨日よりずっと暖かく、昨日は人っ子1人いなかったオープンカフェでたくさんの人がお茶している。
公園でもベンチや芝生でのんびりしている人たちが。
冬の間、昼が極端に短い北欧の人たちは春の陽光のありがたみを誰よりも知っているのかもしれない。
市内をグルッと1周したあとはMikkoさんのアパートへ。
レバノンの写真を見せてくれた後、僕のリクエストに応えて国連PKOのユニフォームを着てくれた。
おおっ、本物だ(笑)。
こんな人の親切を疑った自分が恥ずかしい。
せめてもの恩返しに夕食は僕がごちそうさせてもらうことにしてMikkoさんお勧めのフィンランド料理店へ。
「フィンランドの伝統的な料理を」と頼んで出てきたのはなんとトナカイの肉に小魚のフライ!
トナカイ肉自体は意外に淡泊だが、添え物のベリーの酸味が加わってさっぱりした味。
まったく抵抗なくおいしく食べられた。
これをビールやワインでなくミルクと一緒に食べるのが家庭の味なのだそうだ。
たまたまフェリーで一緒になっただけの僕にここまで親切にしてくれたMikkoさんには感謝の気持ちでいっぱいだ。
「この先も長んだから気をつけていい旅を。この旅で経験したことが君の仕事にきっといい形で反映するよ」
固い握手。
そして抱擁。
クラクションを鳴らして去っていくMikkoさんの車を僕はいつまでも見送っていた。
<今日の支出>(1FIM<マルカ>=約17円)
夕食(トナカイの肉に小魚のフライ) 142FIM(2人分)
明日の朝食(パン&ジュース) 60FIM
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