午前5時、目覚し時計が鳴る前に起床。
う〜む、なんて健康的な生活なんだ(笑)。
インターネットキオスクでメールをチェックし、キッチンでお湯を沸かしてインスタントみそ汁を飲む。
2晩お世話になったユースホステルをチェックアウトし、歩いて5分のVIA鉄道駅へ。
特に予約はしていなかったがチケットは簡単に買うことができた。
列車は午前6時45分 NiagaraFalls駅を出発。
ウトウトしているうちに途中駅で通勤客が乗り込んできて車内はほぼ満席状態に。
終点のToronto Union Stationに到着したのは午前9時だった。
自動販売機でトークンを買い、そのまま地下鉄に乗り換え。
「地球の歩き方」の地図が間違えていて苦労したものの、住所を頼りになんとかユースホステルにたどり着くことができた。
ここも予約していなかったが無事チェックイン。
荷物を部屋に置いて街を散策に出かける。
これがあとで大事件を起こすとも知らないまま…。
市の中心にあるショッピングモール、Eaton Center。
世界一高い展望台、CNタワー。
劇場街。
ホットドッグの屋台。
足が棒のようになるまで歩き回り、ホステルの部屋に戻ったとき、事件は起きた。
荷物を整理しようとベッドの下に置いたバックパックを引っ張り出すと、なにか様子がおかしい。
ダイヤル式の鍵で口を閉め、その上からチェーンロックでベッドに結びつけておいたバックパックのジッパーが何かで無理やりこじ開けられ、中身がマヌケに露出している。
一瞬、何が起こったのか分からず頭が真っ白になったが、次の瞬間、恐怖と怒りが同時に湧き上がってきた。
慌てて中身を確かめてみると、ない!
PowerBookと関連ケーブルが盗まれていた。
やられた…。
同じバックパックに分散して入れておいた航空券とトラベラーズチェックが無事だったのは不幸中の幸いだが、ノートパソコンは今回の旅に必要不可欠な最重要品だ。
カナダの治安のよさにすっかり油断していた自分に腹が立つ。
たった1ドルのロッカー代をケチったために一番大事なものを失ってしまったのだ。
絶望でパニックになりかけつつも、もう1人の僕は意外に冷静だった。
まず、ホステルの人に事件を報告。
地元警察の電話番号を教えてもらい、公衆電話から電話する(こんなときくらい電話を貸してくれよと思いつつ(笑))。
質問に答える形で事実関係を報告。
それにしてもこんなときの英語はよく通じる(笑)。
一応、まだ有効な保険に入っているからあとで補償してもらえる可能性もある。
そのためには警察に証明書を書いてもらわなければならない。
担当してくれたトロント警察のPhillipo巡査にお願いすると、「旅行中ってことはすぐに次の街に移動するんだろ? あとでFAXしてあげることもできるけど、必要なら今すぐ書いてあげるから取りに来なさい」。
う〜ん、地獄で仏とはこのことだ。
さっそく地下鉄に乗って警察署へ。
ちょうど書類を書き終えたPhillipo巡査は「大変だ!鈴木自動車の社長が(もちろんデタラメ)大事件に巻き込まれたぞ!」などと同僚と冗談でなごませながら書類を渡してくれた。
ひとつ間違えばド〜ンと落ち込むところだけに、彼の気遣いがありがたかった。
<今日の支出>(C$1=80円)
VIA鉄道電車代 C$18.19(学割)
ドーナッツ&コーヒー C$2.15
地下鉄トークン11枚 C$18.70
ユースホステル宿泊費 C$19.90
インターネットカフェ 90分 C$7.50
スターバックスのカフェラテ C$3.00
CNタワー C$17.50(YH会員割引)
屋台のホットドッグ&ジュース C$3.00
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