六本木の制作会社で企画会議に参加した後、表参道のカフェで元ギタリストSさんこと古屋さんご夫妻とお会いする。
お2人に初めてお会いしたのは世界一周の初期も初期。
僕がニューヨークでドリアン助川さんのアパートに居候させてもらっていたとき、たまたま日本から遊びに来たお2人を紹介され、すっかり意気投合したのだった。
あれから5ヶ月。
僕が街から街をフラフラしている間にお2人は留学する決意を固め、着々と準備を進めていた。
「出発する前にぜひ東京で会いましょう」という約束に僕の帰国がかろうじて間に合ったのだ。
そんなお2人の留学先はニューヨーク!
今回のテロ事件で出発を遅らせはしたものの、10月からの授業に間に合うように渡米するのだという。
次なるテロがないとも限らず周りは心配するだろうけれど、もし僕がお2人の立場だったら、やはり予定通りニューヨークに向かっただろうと思う。
なぜなら今ほどアメリカという国やアメリカ人の考え方がはっきりする時期はないだろうから。
それを目の前で見、肌で感じられることは、きっと大きな刺激になるはずだ。
あの日、ちょうど引越の最中にテロ事件が発生したというドリアン助川さんも、きっと今回見聞きしたことをなんらかの形で表現しようとしているに違いない。
「頑張ってくださいね」
留学の経験者として役に立つアドバイスの1つや2つすべきなのに、僕にできることといえば自分のマヌケな失敗談を話すことくらいだった(笑)。
お2人と別れた後、同じく表参道でTridiaの高橋さんと待ち合わせ。
「鈴木さんに会わせたい人がいるんですよ」と高橋さんが紹介してくれたのは某総合商社でマルチメディア事業を担当するNさんという方だった。
カバンからノートパソコンを取り出したNさんは、とあるアメリカのエンタテイメント系ウェブサイト(ううっ、秘密厳守で今は言えないんです)に接続すると、デモを見せてくださった。
これがメチャクチャ面白い!
クールなデザインに高い技術力、なにより発想が新しい。
本国アメリカでは某大手エンタテイメント企業が採用を決めたというこのサービスを日本でどう展開するかを考えるのがNさんの仕事なのだという。
その後は3人で2時間近くブレスト大会。
「あんなこともできる」「こんな使い方はどうだ」とアイデアが次々に飛び出してくる。
まるで新番組の企画会議だ。
そんな中で僕が考えてしまうのはやはりテレビやラジオとの連動企画。
うまく組み合わせればNさんもテレビ局も、そしてもちろん視聴者やユーザーもみんなハッピーになれる図式が作れるような気がするのだ。
当然Nさんもそれは考えていて、来週、僕もお世話になっているYプロデューサーにプレゼンする予定なのだという。
「もしよかったら鈴木さんも一緒に来ませんか?」
そんなNさんのお誘いに僕は「ぜひ!」と即答したのだった。
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