タイを出発してからマレーシア、シンガポール、香港、中国、台湾、そして韓国。
滞在地が首都だからというのもあるのだろうが、日本に近づくに従って街の雰囲気もだんだん東京に近くなってきているような気がする。
東欧や中東を回っていた頃の“毎日が発見”という驚きは少ない代わりに、やはり日本はアジアの一員なんだという思いを強くする。
今日はまずロッテホテルの中にある大韓旅行社へ。
韓国ではぜひ板門店に行ってみたいと思っていたのだが、場所が場所だけにツアーを扱っている旅行会社は2社しかないのだ。
ところが、日本語の流暢なカウンターのお姉さんに尋ねたところ、ツアーは10日後まで満員。
もう1社に聞いても同じだろうという。
いやぁ、そんなに人気なのか。
板門店ツアーに参加するにはドレスコードがありジーンズもTシャツもダメだから、申し込んだら安い服でも買わなきゃなぁ、なんて思っていたのは甘い考えだった。
残念だが板門店はあきらめるしかない。
ロッテホテルを出ようとしたら、懐かしのロッテリアを発見。
世界中のマクドナルドを制覇してきた僕だが、ここはソウル。
敬意を表してマックより先にロッテリアに入ることにした。
「韓国なだけにキムチバーガーとかあったりして」な〜んて思っていたら、ホントにありました、キムチバーガー。
チーズが挟まっているのが意外だったが、なかなかいける味だった。
韓国は国策として高速インターネットを整備しているブロードバンド先進国。
出発前にお会いしたJPN Corp.のPresidentでロサンゼルス大全を運営する竹内さんからもいろいろ聞いていたので、その辺もチェックしたいと考えていた。
ちょうど週末ということもあり、ビデオオンデマンドシステムを開発している竹内さんの知人にはお会いできなかったが、竹内さんは見るべきポイントをいくつか紹介して下さった。
というわけで、地下鉄に乗って40分ほどのところにある三成へ。
竹内さんからのメールによると、このあたりはヴェンチャーバレーと呼ばれハイテク企業が密集しているエリア。
近代的な高層ビルが軒を連ねている。
そんな一角にあるのがCOEXモールだ。
1階から上はコンベンションホール。
そして、地下は巨大ショッピングモールになっていて、たくさんの人でにぎわっている。
このモールのあちこちにあるのがインターネット電話の端末。
一応さわってみたものの、使い方がよく分からなかった(笑)。
どうやら動画のCMが付いていて、無料で電話やインターネットができるようだ。
きっとこの動画も光ファイバーかなにかで配信されているのだろう。
インターネットがブロードバンドでテレビ化したときの広告の姿を予言しているのかもしれない。
迷子になりながら広いモール内をウィンドウショッピング。
再び地下鉄に乗って鍾路(チョンノ)へ。
ここは李氏朝鮮時代からの商業エリアだといい、飲食店がたくさん集まっている。
日本語の看板もけっこう見かけるのだが、ちょっと詰めが甘くて笑えるものが多い。
「からあげ」かなぁ、それとも「からおけ」かなぁ(笑)。
せっかく韓国に来たのだから本場の焼肉も食べておきたい。
ということで夕食は明洞のカルビ屋さん。
焼肉屋に1人で入るなんて生まれてこの方したことがないが、勇気を出して入店してみた(笑)。
骨付きカルビはまあまあの味だったが、やはり1人というのは味気ない。
ツーリストインフォメーションが閉まっている時間だったのでホテルのベルボーイに場所を教えてもらってPC房(バン)と呼ばれるインターネットカフェへ。
さすがブロードバンド先進国らしくアクセスは軽やかで快適だ。
他の席では高校生や大学生がネットワークゲームに興じていたが、1時間1000ウォン(約100円)なら普通のゲームセンターより安いよなぁ。
そして、同じ雑居ビルの上の階にあったのがミニシアター。
ミニシアターというより「ビデオ房(バン)」という呼び名の方が通りがいいようだ。
そういえば台北では同じものをMTVと呼んでいた。
部屋にモニターがあって、自分が選んだビデオ(またはDVD)を個室で楽しめるというサービスで、最近ではブロードバンドでサーバからオンデマンド配信するところもあるという。
そんな説明から僕はカラオケボックスの映像版をイメージしていたのだが部屋に入ってびっくり。
置かれているのは2人用のラブソファー。
ご丁寧にドアには目隠しがついており、ムードたっぷりの赤いライトまで用意されている。
こりゃカラオケボックスというより、“ビデオが見られるレンタルルーム”あるいは“カップル用の個室ビデオ”という感じだ。
ベルボーイが「旦那、ビデオ房に1人でいくんですかい?」といぶかしそうに聞いたわけが今分かった。
そして、昼間ショッピングモールの案内嬢に「ビデオ房はありますか?」と聞いたときに一瞬浮かんだ軽蔑したような目のわけも。
<今日の支出>(1W<ウォン>=約0.1円)
絵はがきセット 5000W
切手5枚 1750W
読売新聞 3000W
昼食(キムチバーガーセット) 3500W
地下鉄 600+600W
アイスモカ 4700W
夕食(骨付きカルビ&冷麺) 22000W
PC房(1時間) 1000W
ビデオ房(1本) 5000W
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