「Los Angeles留学日記」

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7月17日(火)Cape Town(南アフリカ)
[SE]ズッチャ
問題 アフリカ大陸の最南端といえば、もちろん喜望峰である。
」か「×」か?

正解は後ほど。

午前8時起床。
昨夜、深夜まで頑張ってなんとか企画書を仕上げたので寝不足気味だが、ロッジまで迎えに来たミニバスに乗ってケープ半島1周ツアーに出発する。

参加者は15人で僕以外は全員がヨーロッパからの観光客。
オランダでカウンセラーをやっているという女の子に尋ねると、ヨーロッパ人にとってケニアと南アはポピュラーな観光地なのだそうだ。

まず最初にやってきたのはホウト湾。

着いたとたんに雨が降り始め、肌寒い。

ここでの見どころはオットセイの住むドイカー島。
船の料金はツアーに含まれていないので自由参加だが、雨の中待っているのもつまらないと思い、乗ることにした。

船に乗ると全員にポンチョが配られる。

雨足も強く波も高くなってきたのでちょうどいいかもしれない。

10分ほど波に揺られると前方に小さな島が見えてきた。

岩の上に見える黒いのがオットセイだろう。

船はオットセイと目が合うくらいまで島に近づき、グルッと1周する。

ヒレを使って器用に歩く姿が愛らしい。

僕らが船から下りたとたんに雨が上がり、晴れ間が出てきた。
バスはフォルス湾を見下ろす高台へ。

正直いうと今日のツアーは喜望峰にさえ行ければいいやと思っていたのだが、通っていく街並みや半島の景色もなかなかのものだ。

続いてやって来たのはボルダーズ・ビーチ。
海に向かう遊歩道を歩いていくと…

そこはなんとペンギン保護区の砂浜だった。


いやぁ、まさか南アフリカまで来て野生のペンギンを見られるとは。
お尻プリプリ歩く姿が色っぽいぞ、コノヤロー(笑)。

そしてバスは喜望峰自然保護区に入っていく。
道路の終点でバスを降りるとそこがケープ・ポイントと喜望峰(Cape of Good Hope)への入口になっていた。

ということで、まずはケープ・ポイントへ。

ゆるやかな坂道と階段を上ること15分で灯台が建つ展望台に到着。

またもや降り出した雨で全身びしょ濡れ。
しかも、吹きさらしだけあって風が強い。
ブルブル震えながらインド洋と大西洋が出会う場所に立ったのだった。

高台にある観光案内所にはなぜか「E-MAIL」の文字が。

「ケープ・ポイントからメールを出そう」ということなのだろう。
そういえば東京タワーの展望台にある公衆電話にも「ふるさとコールをかけよう」みたいな表示があったっけ。

バス車内でサンドウィッチのランチの後、いよいよ喜望峰へ。

雨は上がったが、風はますます強くなっている。
駐車場からの道は一部が岩場になっていて、油断していると海に飛ばされてしまいそうだ。
雲もすごい速さで流れている。
ケープタウンの天気がまるで猫の目のようにクルクル変わるのは、この風の強さが原因なのかもしれない。

へばりつくように歩くこと30分弱で喜望峰に到着。

切り立った崖を降りていくと、「Cape of Good Hope」の看板がある。

そして看板をよく見ると、「The South-Westernmost Point of the African Continent(アフリカ大陸最南西端)」とある。

えっ? 「最南端」じゃないの?

待ってましたとばかりにガイドさんが地図を見せながら説明を始める。
地理的なアフリカ大陸最南端はもっと東にあるアグラス岬なのだが、バスコ・ダ・ガマのインド航路発見があまりに劇的だったので喜望峰の方が有名になってしまったのだという。

よって、正解は「×」。
間違えた人は泥んこプール行きです(笑)。

ところで喜望峰といえば「ウルトラクイズ」じゃなくて「電波少年」。
あの朋友(パンヤオ)がヒッチハイクの旅を始めたところだ。
そんなことを考えながらあたりを見回していたら、あの「スタート」の横断幕があったとおぼしき地点を発見。

確か、こんなところじゃなかったかなぁ。

ちなみにここでカメラを左にパンすると…

いきなり観光バスが視界に入ってくるのでありました。

それはさておき、北欧フィンランド以来ずっと南へ向かって移動してきたきた僕の旅もここが「最南端」。
ここからやっと東に向かうことになるんだなぁ、とインド洋の方角を眺めたのだった。
“極東”日本はまだまだ遠いけれど。

ツアーが終わりロッジに帰ってきたら、なんと周辺一帯が停電していた。
近くのレストランも今夜は臨時休業。
仕方なくフロントで借りたロウソクの明かりで昨日買ったパンを食べたのだった。

<今日の支出>(1R<ランド>=約18円)
オットセイの船料金 35R
カプチーノ 7R

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