そのまま歩いてCairo Khan Hotelにお引っ越し。

昨日尋ねたときには１泊65ドルだといっていたのに、今日提示された値段はなぜか１泊50ドル。
ここでも当然、安い分には文句はいいません（笑）。

で、部屋に入ってみると、これが広い！

なんだか罪悪感さえ感じてしまう贅沢さ。
つい数日前、ダニのいる安宿に泊まっていたのと同じ旅人とは思えない。

で、さっそくインターネットに接続しようと思ったら、なんとここもまた電話が旧型でモジュラージャックになっていない。
「約束が違うじゃん！」とフロントのお兄さんに文句をいうと、「今すぐやるからちょっと待ってて」という返事。
なにをやるのかと思ったら、メインテナンスのおじさんがやって来て、壁から出ている電話線を二股に分岐し、片方にモジュラージャックを取り付けたのだ。

お見事！
なんだか妙に嬉しくて思わずチップをはずんでしまった。

今日はピラミッドに行く予定だが、日中の暑い時間に回ったのでは倒れてしまいそうだ。
そこで次の目的地・ケニアに向かうための準備を先にやっておくことにした。

まずは黄熱病の予防接種。
いろいろ調べてもケニア入国にイエローカードが必要かどうかは分からなかったのだけれど、万一、入国を拒否されたらシャレにならないので念のために受けておくことにした。

というわけでやってきたのはここ。

まるで廃墟のようなホテルの奥にそれはあった。
ホントにこんなところで受けるのか？
入口のお兄さんに「イエローカード？」と聞くと笑って指さしたのがこの看板。

確かに「International Vaccination Center」とは書かれているけれど…。

恐る恐る入っていくと、中には愛想の悪いおばちゃんが２人座っていた。
渡航先を聞かれたので「ケニア」と答え、１ポンド払うと、１人が家庭用冷蔵庫の中からワクチンを取り出して来た。
注射針は新しいから変な病気は大丈夫だと思うが、アルコール消毒もなしにいきなり二の腕にプスリ。その場でイエローカードを渡されたのだった。

なんだかあっけないなぁ。

続いて向かったのは在エジプト日本大使館。

ウィーンでお世話になったMinakoさんがなんと南アフリカの最新ガイドブックを送って下さったのだ。
ホント、なにからなにまでお世話になりっぱなしでお礼のしようがない。
DHLのウェブサイトで調べたところ、もうカイロ市内には到着しているようなので安心してきたのだが、なんと大使館の業務は正午までで、今日はすでに閉まっていた。

シリア以降の中東の国はほとんどそうだったのだが、銀行や役所、商店などは昼過ぎで閉店してしまうことが多い。
砂漠地帯の暑さを避ける生活の知恵なのだろう。
だから、朝早く起きて精力的に動かないとその日１日なにもできなかったということにもなりかねない。
「夏休みの宿題は涼しい午前中にやりましょう」っていうことなんだよな。
宵っ張りの僕には厳しいけれど。

そして、いよいよケニア行きのチケットだ。
観光都市カイロにはたくさんの旅行会社があるのだけれど、中には悪質なところもあるという。
そんな中で僕が訪ねたのは新市街にあるDe Castro Tours。

イスタンブールで泊まったKonya Pansiyonの情報ノートでいい評判を聞いていたからだ。

単刀直入に「カイロ〜ナイロビの一番安いチケットを下さい」と言ってみる。
残念ながら31才以上は学割が効かないとのこと。
それでも1700ポンド強のチケットを1500ポンド強にしてくれるという。
情報ノートでは1300ポンドくらいが相場のようだったのだが、学割なしだとこのくらいでしょうがないのかな。

そこで、「ナイロビの次に南アフリカに行くんですけど、組み合わせて安いチケットはありませんか？」と聞いてみると、なんと、ナイロビでストップオーバーできるヨハネスブルク行きケニア航空のチケットが2159ポンドであるという。
それだ！
カイロ発が深夜、ナイロビ発が早朝と時間帯は悪いが、価格的には満足のいくレベルだ。

その場で発券してもらい、クレジットカードで代金を支払う。
これで世界一周チケットのヨハネスブルク〜バンコク線とルートがつながった！
なんだかやけに嬉しい。

その後、アメックスのオフィスでトラベラーズチェックを米ドル現金化したり、郵便局を探したりしていたら疲れてしまい、ホテルへ帰還。
ピラミッドは明日に回すことにしよう（笑）。

＜今日の支出＞（１E£＜ポンド＞＝約30円）
ホテル代（２泊分）　142.53E£（学割）
チップ　１E£
黄熱病予防接種　１E£
カイロ〜ナイロビ〜ヨハネスブルク航空券　2159E£
ソフトクリーム＆ジュース　3.90E£
ミネラルウォーター＆コーラ＆パン　7.50E£
チキンサンド　4.90E£