「Los Angeles留学日記」

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6月28日(木)Beirut(レバノン)- Larnaca(キプロス)- Tel Aviv(イスラエル)
昨夜はなぜか目がさえて寝つけなかった。
結局、一睡もしないまま午前4時45分にホテルをチェックアウト。
この時間の空港への足はタクシーしかない。

「早朝割増も含めて相場は4ドルだけどツーリストと見ると20〜30ドルふっかけるドライバーがいるから気をつけてね」
昨日、ツーリストインフォメーションのお姉さんからそう忠告されていた。
こうした料金交渉が苦手な僕はホテルのお兄さんにタクシーを停めてもらい、4ドルでOKという交渉までしてもらったのだった。

ところが、ホッとしたのもつかの間、空港について僕が5ドル札を渡すと、運転手が突然「お釣りがない」とゴネ始めたのだ。
1ドルがなければ1500レバノンポンドでもいいのだ。
いくらなんでもお釣りがないわけはないだろう。

気持ちのいい対応だったら1ドルくらいチップで渡してもいいかな、と思っていたのに、明らかにツーリストにつけ込もうという態度にカチンときた。
こうなったら意地でも4ドルしか払うもんか。
財布から1ドル札とレバノンポンド札、さらには硬貨までかき集めてちょうど4ドル分になるように払ってやった。

今回は5ドル札だったが、これが10ドル札や20ドル札でも彼はきっと同じことをやったに違いない。
まったく朝から気分が悪い。

レバノンの出国はまったく問題なし。
キプロス航空343便は定刻通り7時15分にベイルート空港を飛び立った。

キプロスのラルナカ空港に到着したのは午前8時15分。

ほとんどの乗客は迎えの観光バスに乗り込んでいく。

ラルナカに関する予備知識はほとんどなかったのだが、どうやらここはかなりのリゾート地らしい。

そんな中、僕はまずツーリストインフォメーションで情報収集した後、キプロス航空のカウンターへ。

なにはなくともまずイスラエルへの足を確保しなければならない。

チケット代はまあ予想していた範囲だが、問題は夜10時30分の便しかないことだ。
イスラエルに深夜到着とはしびれてしまうが、選択肢はほかにないのだ。

キプロスの宿代が予想以上に高かったこと、それに金曜の日没から土曜日まではユダヤ教の安息日のためイスラエルでの行動がかなり制限されてしまうことを考え、今夜の便でイスラエルに向かうことにした。
つまり、キプロス滞在は半日ということになる。

空港に荷物を預けてラルナカの街でもブラブラしようと思ったら、なんとこの空港には荷物預かりがないのだという。
まいったな。
フットワークがかなり重くなってしまうが、ないものは仕方ない。
大きな荷物を背負ってダウンタウンに向かって歩き出す。

まだ午前中だというのに日差しは強く、吹き出した汗でTシャツがグッショリだ。

歩くこと1時間、ついにビーチにたどり着いた。


砂浜には華やかなパラソルが並び、通り沿いにはリゾートホテルが軒を連ねる。

荷物があるので本格的にとはいかないが、僕も水遊び程度に海水浴。
地中海の水は透き通っていてキレイだ。

びっくりしたのはなんとトップレス率が2割近いこと。
彼女たちはたわわなおっぱいも露わなままビーチを歩き、そのまま売店でアイスを買ったりしている。
う〜む、大胆だなぁ。
僕もしっかり目の保養をさせていただいた。
トップレスとはいきませんが、みなさんもサービスショットでお楽しみ下さい(笑)。

夕方までビーチで遊び、再び空港へ。
夕焼けがとてもキレイだった。

キプロス航空428便は15分遅れて午後10時45分出発。

イスラエル・テルアビブ空港に着いたのは深夜0時近かった。

タラップを降りると突然1人の女性職員が近づいてきて僕を質問責めにする。
「1人で旅をしているのか?」
「キプロスの前にはどこにいたのか?」
「レバノンでは何をしていたのか?」
「なぜイスラエルに来たのか?」
「ホテルは決まっているのか?」
「イスラエルに知人はいるのか?」
「イスラエルでは何をするつもりなのか?」
微妙な時期だけにナーバスになっているのはよく分かるが、入国審査を受ける前からいきなりだったので面食らってしまった。

彼女は入国審査が終わったところでも待ちかまえていて、セキュリティーの責任者という女性も混じって再び質問責めに。
要は目をつけられたということか。
それにしてもいきなり「なぜイスラエルに興味を持ったのか?」なんて聞かれても困っちゃうよなぁ。

彼女たちが特に気にしていたのは僕がレバノンでなにをしていたのかということ。
「どこに泊まったのか?」とか「観光した場所を1つ1つ言え」なんていうもんだから、バッグからノートパソコンを取り出して写真付きで説明してやった。
それでもまだ疑っていたので「はい、これがニューヨークでしょ、次にロンドン、そしてパリ…」と次々に日記を見せた。
まさかこの日記がこんな形で役に立とうとは(笑)。
さすがに納得してくれたようで「今夜のホテルがうまく見つかるといいわね」という一言で解放された。

これまで中南米も含めて何十ヶ国も旅してきたが、こんなに厳しいチェックは初めてだ。
なにより彼女たちがどんな些細なことでも見逃すまいという真剣な目つきをしている。
自分たちの生命や国の存亡がかかっているのだから当たり前だろうけれど、改めてイスラエルの置かれている状況がよく分かる。

ツーリストインフォメーションでテルアビブ市内のユースホステルを紹介してもらい、タクシーで移動。
そしてチェックイン。

疲れた身体にむち打って日記を書き、長かった1日がようやく終わろうとしている。

<今日の支出>(1CY£<キプロスポンド>=約18.2円)(1NIS<シュケル>=約30円)
タクシー代 US$4
マルボロ1カートン US$10(免税)
テルアビブ行き航空券 US$125
ビッグマックセット 2.45+0.30CY£
アイス 1CY£
絵はがき 0.20CY£
切手 0.26CY£
空港バス 0.50CY£
ピザ&ミネラルウォーター 2.70CY£
タクシー代 90NIS(ボラれたかなぁ…)

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