オーストリアの東に位置するハンガリー。
旧東欧諸国の中で唯一ユーレイルパスが使えるということもあって、ぜひ足を伸ばしたいと思っていた。
時刻表で調べてみると、ウィーンからの所要時間はたったの3時間弱。
日帰りでも現地に8時間以上滞在できることが分かったので、大胆にも“日帰り海外旅行”をやってみることにした。
そうすればユーレイルパスの使用も1日分だけで済む。
ということで午前5時起床。
ウィーン南駅から6時46分発のブダペスト行きに乗り込む。
ユーレイルパスということで久しぶりの一等車。
英字新聞が無料で配られるあたりがさすが一等車だ。
国境越えのパスポートチェックも問題なくクリアし、9時20分、ブダペスト東駅に到着。
さっそく街歩きにくり出そう。
ブダペストの第一印象は「渋い街」。
曇り空だということも気分に影響しているのかもしれないが、建物が全体的に落ち着いた色合いで、これまでに歩いてきたヨーロッパの街より渋い感じだ。
ブダペスト一番の繁華街ヴァーツィ通りを抜け、広場のベンチでMinakoさんが作ってくれたおにぎりを食べる。
隣に座っていたおばあさんが「あんた、何食べてんのよ」という感じでこちらをチラチラ見ているのがおかしかった。
そりゃ、おにぎりなんて見たことないかもしれないよなぁ。
そして、ブダペストのランドマークともいうべき、くさり橋へ。
町の真ん中を南北に流れるこの川がドナウ川。
その西側が「ブダ」、東側が「ペスト」、だから両方あわせて「ブダペスト」なんだそうだ。
知らなかったなぁ。
くさり橋を渡ると目の前に王宮の丘が見えてくる。
ケーブルカーで登ると…
くさり橋と「ペスト」が眼下に見下ろせる。
歴代王の居城であった王宮。
そして、その王たちが戴冠式を行ってきたマーチャーシュ教会。
このあたりを歩いていると、第一印象の暗さはまったく感じられなくなってくる。
教会のすぐ隣にあるのが「漁夫の砦」と呼ばれる回廊。
その一部がドナウ川を見下ろすカフェになっている。
いやぁ、雰囲気があっていいですなぁ。
王宮の丘から階段を下りていくとドナウ川の対岸に国会議事堂が見える。
再びくさり橋を渡り、市民公園の中にあるセーチェニ温泉へ。
そう。ブダペストは市内にいくつもの温泉の沸く温泉の町でもあるのだ。
せっかく来たんだから入ってみるしかないでしょ(笑)。
ところがどっこい、ここでトラブル発生。
ガイドブックには400Ftとあった入浴料がなんと3倍以上の1300Ftに値上がりしていただけでなく、裸で入ると思い込んでいた温泉は水着着用になっていた。
最低限の現金しか両替していなかった僕には水着をレンタルするお金もなく(というより、そもそもレンタルがあったのかどうかも不明)、履いていたパンツのまま入るはめになってしまった。
あぁ、なんてマヌケな姿よ!(笑)
楽しみにしていたマッサージのお金も当然残ってはいなかった。
う〜む、この雪辱はイスタンブールのトルコ風呂で果たしてやる!(笑)
<今日の支出>(1Ft<フォリント>=約0.4円)
ケーブルカー 400Ft
絵はがき1枚 150Ft
切手1枚 117Ft
アイスティー 330Ft
有料トイレ 50Ft
温泉入浴料 1300Ft
貸タオル 400Ft
ビッグマックセット 699Ft
マルボロ1箱 375Ft
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