午前8時起床。
朝食をごちそうになった後、Nozomiちゃんのビザを申請するNaokoさんと一緒に在オーストリア・チェコ大使館へ。
英語の通訳を買って出たのに僕は担当官の部屋に入れてもらえず、Minakoさんがドイツ語で交渉して下さることに。
ところが、つい最近申請のシステムが変更になったとかで担当官は頑として書類を受け取らない。
書類は完璧に揃っているにもかかわらず、だ。
アメリカでも移民法はコロコロ変わる上、様々な噂や情報が流布してビザの問題は頭痛の種だったが、旧共産国の官僚主義が残りながら社会の大変化を迎えているチェコのビザは申請者にとって精神的な負担が大きい。
大使館でこそ英語やドイツ語が通じるが、本国でビザの問題を管轄する外国人警察(という組織があるのだ!)は「外国人」という名称にもかかわらず通用するのはチェコ語だけ。
その上、担当官によって言うことが違ったりするのだそうだ。
悪名高いアメリカのDMV(運転免許証などを管轄)なんかまだましなのかもしれない。
その後、ウィーンに数軒あるという日系食料品店の1つへ。
Naokoさんはチェコではほとんど入手できない納豆やおでんセットを購入。
僕は値段を見ていただけだけれど、これがかなりいいお値段だ。
食料品の相場はL.A.の日系スーパーの2倍といったところだろうか。
日本のテレビ番組のビデオレンタル料金にいたってはL.A.の4〜5倍。
そう考えるとL.A.での留学生活はかなり恵まれていたのかもしれないなぁ。
列車の時間までカフェでお茶。
そしてプラハに帰るNaokoさんを駅で見送る。
本当にお世話になりました。
で、街歩きモードに突入。
まずはベルヴェデーレ宮殿。
そしてウィーンのシンボル、シュテファン寺院。
旧市街の歩行者天国を中心にただブラブラしているのが気持ちいい。
そして、歩き疲れたらカフェに入る。
ウィーンのカフェというとかつて有名な作家や音楽家、政治家といった人たちが通い詰めて語り合った、なんていう解説がガイドブックに書いてある。
よっぽどコーヒーがおいしかったのかなぁ、と思いきや、違いの分からない男である僕にはそうは感じられなかった(笑)。
確かにコーヒー1杯で長時間くつろげる雰囲気はある。
しかし、僕が想像するに、こうしたカフェ文化の本質はそのカフェに集まる人の知識や教養であり、交わされる言葉の質自体ではなかったのだろうか。
つまり、類が友を呼び、コーヒーより会話や議論がごちそうであるような。
カフェという場は媒体、つまりメディアの役割を果たしていたのではないか。
まるでインターネットの掲示板やチャット、メーリングリストのように。
さて、今日の街歩きで見つけた面白いものを2つ。
まずは地下鉄構内にあったこちら。
なんと100種類以上のジュースやスナックなどが1つの販売機の中に並んでいる。
そもそも自動販売機が日本よりずっと少ないだけにかなり目立つ。
まるで無人コンビニみたいな品揃えだ。
そして王宮内で発見したこちら。
コイン投入口があるので一瞬公衆電話に見えたのだが、ダイヤルや数字ボタンは付いていない。
実はこれ、有料の観光情報端末。
試していないので断言はできないが、おそらく王宮の情報が聞けるのだろう。
しっかり日本語のボタンもある。
それにしても1回聞くのに10S(約80円)かかるとは世知辛いですなぁ。
これを見てふと思いついたのだけれど、有料でもいいから各国語で観光に関する質問ができるホットラインがあったら便利だと思う。
ニーズは絶対あるもんなぁ。
夜、この夏からUC Berkeleyに留学するというMinakoさんの息子、Mariusさんと留学やカリフォルニアについて雑談。
英語もできて日本よりずっと文化的に近いであろうオーストリア人が留学前の僕と同じようなトラブルや不安、そして期待を持っているのが興味深かった。
<今日の支出>(1S<シリング>=約8円)
エスプレッソ&チーズケーキ 85S
絵はがき3枚 30S
アイスコーヒー&クルミのケーキ 125S
日経新聞 65S
これ、日記才人(にっきさいと)の登録ボタンです。いつもその1票に励まされてます。 |