かつてノートパソコン片手にリアルタイムで書く日記を公開しながら164日間世界一周の旅をしたことがある。
そのときに思いついて実践したのが「世界一周絵はがき大作戦」なる企画。
絵はがき+切手代を送ってくれた読者に世界のどこかから絵はがきを送りますというというものだ。
僕としてはデジタルなインターネットに加えてアナログな絵はがきで読者とコミュニケーションできるのが面白かったのだが、読者のみなさんも思いのほかに喜んでくれ、1人で2回以上応募してくれたり、実費以上にカンパしてくれる人も多かった。
おかげで僕の旅がより充実したのは言うまでもない。
あれから2年。
世界中でインターネットへのアクセスはよりしやすくなっているし、パソコンやカメラなどの機材はより小型で軽量になっている。
そのうち携帯電話で世界中どこからでもインターネットにアクセスできるようになるに違いない。
僕の日記は主にテキストと写真だったけれど、動画や音声をストレスなく発信することだってできるだろう。
そこで「デジタル吟遊詩人」である。
読者(いや、視聴者か)からのカンパを募りつつ、世界を旅しながらその経験をネットに公開するのだ。
カンパが集まらなければ安宿が続くし、臨時収入が入れば旨いモノを食いに行く。
読者からよせられた情報で目的地を変更したり、旅のルートは気分次第。
ビデオチャットで読者とコミュニケートしたり、旅先で見つけた土産物を読者に直送することだってできる。
これぞインターネット時代の「電波少年」。
テレビでは1週間の出来事が10分にまとめられてしまうけれど、ネットなら24時間すべてがリアルタイムのエンタテイメントになりうるのだ。
環境さえ整えば、僕がもう一度旅してもいいんだけどなぁ、なんて言うと、今一緒に仕事しているスタッフが飛び上がっちゃうかな(笑)。
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