「Los Angeles留学日記」

TOP

留学総合掲示板
総合掲示板過去ログ1
10 11 12
13 14 15 16 17 18 19 20
今日はこれが英語で言えなかった1
  掲示板
L.A.いい店やれる店
掲示板
チャット
書籍版のご紹介
イン的エン屋掲示板

筆者Profile  最新版
学校選び編
TOEFL対策編
出願編
合格〜渡米準備編

渡米〜生活準備編1
コミカレESL編1
98年夏休み編1
大学院98年秋1
10 11
98-99年冬休み編1
大学院99年春1
10 11
99年夏休み1  
アメリカ大陸横断ドライブ1 
10
再び99年夏休み編1
語学学校99年秋1 
1999年12月 
2000年1月 2月 3月 4月
5月 6月 7月 8月
中南米縦断バスの旅
2000年9月 10月 11月 12月
2001年1月 2月 3月
世界一周の旅
2001年9月 10月 11月 12月
2004年〜最新

留学生リンク1  
アメリカ大学リンク
Los Angeles生活便利リンク
スライドショー

CD-ROM付き書籍出版への道1
 
更新履歴1

メール

Civilian casualties update
Amazon.co.jp アソシエイト


「Los Angeles 留学日記」

アメリカ大陸横断ドライブ
(1999年月27日〜)


6月27日(日)
Los Angeles(カリフォルニア州) - Las Vegas(ネバダ州) 走行距離304マイル
いよいよ出発の朝がやってきた。
午前7時30分、少し寝不足にもかかわらず、目覚めはさわやかだ。

1ヶ月近く部屋を空けるので冷蔵庫はすっかり空っぽ。
朝食もとらずに車のエンジンをかける。
同行人は篠原さんとMikioさん。
それに元留学生の友人Shigeが最初の目的地Las Vegasまで便乗する。

3人をピックアップしてLos Angeles国際空港近くにあるHertzのオフィスへ。

僕が日本から予約しておいた番号を伝えると、データはしっかりコンピュータに記録されていた。
追加ドライバーとして篠原さん、Mikioさんが書類にサインをしてクレジットカードで料金を支払えば手続きは終了だ。


5週間の旅を共にするフォード・トーラスは居住空間も広く、パワーも十分。
よろしく頼むぞ。

ナンバープレートを見てみると、なんとこれがニューハンプシャー州の登録車。

つまり、東海岸からはるばるL.A.まで走ってきたわけだ。
乗り捨て料金$500をしっかり取っておきながら、移送の半分以上をお客にやらせるとはHertzのコンピュータもなかなかのものだ。

今回の旅を記録するために持っていくビデオカメラをダッシュボードに設置する。

これで走行中の映像もバッチリのはずだ。

一旦僕のアパートに戻り、荷物を積み込んで準備完了。
出発前の記念撮影だ。

車はSanta MonicaからフリーウェイI-10に乗り、ひたすら東へ。

1時間半ほど走ったところで交差するI-15に乗り換え、今度はひたすらまっすぐ北上する。

気温はどんどん高くなり、フリーウェイ沿いに立つ広告塔の温度計は華氏110度を超えている。
まわりの景色は砂漠というか荒野というか、いずれにしてもL.A.とはまったく違ったものになってきた。

そんな景色の中にVictorvillという町がある。
ここは僕と篠原さんが食材の買い出しでお世話になっているSakura-yaのNorikoさんが住んでいる町だ。
せっかく近くまできたのだからと立ち寄ると、Norikoさんはわざわざピザを頼んでランチをふるまってくれた。

毎週往復4時間かけてL.A.ダウンタウンまで仕入れにでかけているなんて、まったくパワフルだよなぁ。

話は尽きないが、早々においとまして再びフリーウェイI-15を北に向けて爆走。

午後7時過ぎ、今日の目的地であるLas Vegasに到着。

インターネットで格安料金を提示していたサーカスサーカスは「1泊$29は72時間前までに予約した場合のみ適用され、当日予約の場合は$39になります」なんて言いやがるので同じ1泊$39でより町の中心部に近いInperial Palaceにホテルを変更。

ここからなら主だったホテルまで歩いていける。

部屋に荷物を入れて、さっそく町へくり出す。

メインストリートであるストリップはネオンの洪水。

いくつもの大型ホテルがまるで誘蛾灯のようにカジノ客を誘っている。
中でも圧巻は去年オープンしたばかりのホテルBellagioが見せている噴水のショー。

音楽に合わせて噴水がまるで生き物のように豊かな表情を見せていた。

近くのファミリーレストランで夕食を取り、ホテルNew York New Yorkのカジノへ。

僕はあまり賭事に興味がある方ではないのだが、まぁ、話のタネにとスロットマシンに挑戦。
1ベット25¢のマシンにあっという間に$40が吸い込まれていった。
そりゃ、いくら宿泊代を安くしても儲かるわなぁ。

《今日の出費》
レンタカー代(5週間分)  $1991.44/3=$663.81
ガソリン代 $10.00/4=2.50
昼食(マクドナルド) $1.49
夕食(ファミリーレストラン) $8.79
スロットマシン $40.00


6月28日(月)
Las Vegas(ネバダ州) 走行距離0マイル
Las Vegasの昼は暑い。
どのくらい暑いかというと、涼気を取るために街路樹から噴射されている水蒸気が瞬間的に蒸発して水たまりひとつ作らないほどだ。

昨夜、ギラギラに輝いていたネオンも昼になると無用の長物。
まるで収録が終わった後のスタジオセットのように寂しさと虚しさを醸し出している。

この暑さと虚しさのせいなのか、昼間に歩いている人の数は夜よりずっと少ない。
というわけで、僕も午後から昼寝を決め込むことにした。
ただでさえ疲れているのに、この暑さの中、出歩くのはたまらないもんなぁ。

午後9時を回った頃、街はようやく本来の姿を現してくる。

カジノのネオンに火が入り、道端にはストリップショーのチラシを配るお兄ちゃんたち。
人間の欲望をそそのかそうとするシステムが回り始める。

照明さんや電飾さんがフル回転して、街まるごとエンタテイメント。
道理でスタジオに見えたはずだ。

当然のようにカジノにくり出したギャンブル初心者の僕は機械相手のスロットへ。

コインの単位は5¢、25¢、$1、$5が基本なのだが(お金持ちのVIP用には特別コーナーがある)、昨夜の負けで財布の中身が寂しい僕はもはや5¢台でしか遊べない(笑)。
あっという間に$20すってしまった。

やっぱりギャンブルをやるときはお金をいっぱい持ってこなきゃダメだよな。
心に余裕がないもん。
いつかきっと大金持って遊びに来てやるからな。
待ってろよ、Las Vegas!

というわけで《今日の出費》
朝食(パンケーキ&コーヒー) $6.88
夕食(タイ料理) $11.00
スロットマシン $20.00


6月29日(火)
Las Vegas(ネバダ州) 走行距離0マイル
午前9時30分起床。
昨夜のカジノ三昧で起きてこないShigeを部屋に置き、篠原さん、Mikioさん、僕の3人で朝食を食べに出かける。

Las Vegasのホテルはカジノで儲けているため総じて物価が安いが、中でも篠原さんが見つけてきたSAHARAというホテルの朝食バフェ(いわゆるバイキング形式)はたったの$3.99。
税金を入れても$4.28で食べ放題というのは貧乏旅行の僕らにはとてもありがたい。
クロワッサン、オムレツ、ハッシュドポテト、ベーコン、ソーセージ、ジュース、コーヒー、さらには食後のフルーツまでたっぷり栄養を補填する。

ここ数日Las Vegasを歩いて気づいたのは、「カジノは全てに優先する」という鉄則。
ホテルの玄関を入ってまずあるべきフロントロビーの代わりにネオン輝くカジノがあるのだ。
レストランやバーはもちろんのこと、スーパーマーケットにも必ずスロットマシンやビデオポーカーが置いてある。
しかも、カジノで遊んでいる間のドリンクは無料サービスだったりするから、喫茶店代わりに使う人も多いだろう。
この誘惑から逃げるには相当意志が強くなければなるまい。
もっとも、ほとんどの人はその誘惑に身をゆだねるために来ているのだろうけれど。

僕にとってありがたいのはタバコに対する規制がそれほど厳しくないこと。
公共の場所が全て禁煙になっているカリフォルニア州に比べて、ここネバダ州はタバコに寛大だ。
レストランに入って「Smoking or Non smoking?」と聞かれるのも新鮮だし、ホテルのロビーや廊下に灰皿が必ず置いてあるというのもカリフォルニアでは考えられない。
これから先、訪れるであろう町々がこの点でどうなっているのか、興味深いところだ。

一旦ホテルに戻って昼寝した後、活動再開。
シザースパレスのカジノを覗いてからTreasure Islandの海賊ショーを鑑賞する。

大通りに面したホテルの前庭で派手にドンパチやっているものだから、歩道に人だかりができて一歩も進めない。
日本だったら間違いなく警察が規制するところだろうな。

この先の旅行資金を考えて今夜のカジノは断念(笑)。
ホテルに帰ってホームページの更新に取りかかる。

慣れない環境で更新するのはなかなかしんどいけれど、リアルタイムで旅先の様子を報告できるというのは面白い。

明日の夕方Las Vegasを発ち、数日かけてユタ州のZion、Bryce Canyon、Lake Powellを回る予定。
これから先はいよいよアメリカの大自然が僕たちを待っている。

《今日の出費》
朝食(食べ放題バイキング) $4.28
夕食(中華料理) $10.00
アイスティー&チーズケーキ $5.00


6月30日(水)
Las Vegas(ネバダ州) - St. George(ユタ州) 走行距離165マイル
午前11時起床。

ホテルをチェックアウトし、チャイナタウンで飲茶ランチ。
Las Vegasのチャイナタウンはストリップから車で10分ほど走ったところにある。

小さなモールだけだけれど、入口には「中華城」と書かれている立派な中華街。
これから先、相当小さな町でも中華料理店さえあればコメを食べることはできるだろう。
恐るべし、チャイナパワー。


L.A.に帰るShigeをLas Vegas空港で見送り。
ここからはいよいよ3人の旅となる。


3日間滞在したLas Vegasの街を後に、フリーウェイI-15を北へ、北へ。
10分も走らないうちに景色は無機質な荒野に変わる。

乾燥に強い植物がわずかに生えている以外、まったく生命の匂いが感じられない大地。
時折すれ違う車の他はおそらく数十マイル四方に人っ子ひとりいないに違いない。
Las Vegasはやはり砂漠のど真ん中に作られた人工的な街なんだ。


荒野をひたすら真っ直ぐ走る僕らの車はアリゾナ州を通過してユタ州へ入る。
夕陽に照らされた岩肌がオレンジ色に輝いてとてもきれいだ。

西の空が紫から黒に変わる頃、前方に無数の小さな光が見えてきた。
街だ。
St. Georgeの出口でフリーウェイを降り、今夜の寝床を探す。
いくつかのモーテルで料金を聞き、一番リーズナブルな料金を提示したMOTEL6を選ぶ。

ダブルベッド2つの部屋で$45.19(つまり、1人あたり約$15)ならまあまあだろう。
男2人でひとつのベッドを共にしなければならないのはこの際、仕方ない(笑)。

夕食を食べるため近くのレストランに入ろうとしたら、こんな掲示を発見!

おおっ、ユタ州では法律でタバコが禁止されているのか。
そう言えば、ユタ州は戒律の厳しいことで知られるモルモン教の総本山だ。
公の場所でタバコが吸えないくらいは当然だろう。

午後10時閉店というのを確認してゆっくり食べていたら、まだ9時過ぎにもかかわらず店内の照明が少しずつ消えていく。
「もしや!」と思って店員さんに確認すると時刻は10時をとっくに回っていた。
そう、ネバダ州とユタ州の間には1時間の時差があるのだ。
やっぱりアメリカは広い。

帰り道にスーパーを覗いたら、コーラ売場の一番いい場所を占めているのがカフェインフリーのものだということにも気がついた。

こりゃ、煩悩だらけの僕には合わない街かもな(笑)。

でも、モーテルやレストランの店員さんたちは素朴で気さくな人ばかり。
ほとんどが白人だから差別らしきものがあるかなぁと思ったのだが、そんなことはみじんも感じない。
話していると何だか温かい気持ちになってくるのだ。

州境をひとつ越えただけで文化が変わる。
僕はまたひとつ新しいアメリカに触れたような気がした。

《今日の出費》
Las Vegasホテル代(3泊分) $70.14
チップ(3泊分) $3.00
昼食(飲茶) $9.50
ガソリン $6.39
水、ドーナツなど $2.58
夕食(チキンサンド) $4.71
St. Georgeモーテル代 $15.06

←日記才人(にっきさいと)ボタン

「アメリカ大陸横断ドライブ1」  「アメリカ大陸横断ドライブ3」