午前10時すぎ起床。
昨日の夜遊びがたたって寝過ごしてしまい、ホテルの朝食を食べそびれてしまった(笑)。
今日はまず上海雑技団のチケットを買いに劇場窓口へ。
昨夜、豊田さんと嵩井さんに「直前だとたま〜に売り切れということがある」という話を聞いたので、念のため今日の夜のチケットを昼のうちに買っておこうと思ったのだ。
早く来たのがよかったのか、席がなんと前から3列目。
これで安心して夜まで街歩きができる。
で、ブラブラ歩いてやって来たのが淮海中路というストリート。
ここはかつてフランス租界のメインストリートだったということもあってか、おしゃれなブティックやデパート、映画館が並んでいる。
そんな一角に青空市場がある。
食料品から衣料品、おみやげまであらゆるものが並んでいる中、ひそかな人気商品が偽ブランド品だという。
偽ブランドのバッグや腕時計など、バンコクのパッポン通りの露店では堂々と並べて売られていたが、ここでは少し事情が違う。
店先には別の商品が並べられていて、それを眺めていると店員がサッとカタログを見せて「ニセモノ、アルヨ」と小声でささやくのだ。
このときの店員の怪しげな態度が面白くて、いくつもの店先でカタログを見せてもらった。
淮海中路から1本裏道に入ると、まだ古い街並みも残っている。
中には古い建物を生かしてできた新しい店も。
原宿の古いアパートを改装したおしゃれなブティックに似ている。
そんな感覚をさらに進めたのが新天地というエリア。
ここも豊田さんに教えてもらったのだが、最近オープンしたばかりでまだガイドブックにも載っていないという。
旧租界の街並みを現在の手法でよみがえらせたショッピングモールだ。
入口にあったキャッチフレーズは「昨天、明天、相会在今天」。
「昨日と明日が今日ここに出会った」というような意味だろうか。
なんだかおしゃれ過ぎて僕には敷居が高く、スターバックスでお茶するのが精一杯だった(笑)。
で、いよいよ本日のメインエヴェント、上海雑技団の公演へ。
ロビーには団体のツアー客も多く、全観客の半分以上を日本人が占めているんじゃないかと思うほど日本語が飛び交っている。
午後7時半、開演。
いやぁ、すごい!
楽しくて、90分があっという間に過ぎていた。
見事なショーだ。
各演目とも冒頭で驚かせて客をつかみ、エスカレートしていきながら緊張感を高めて、それが頂点に達した瞬間に一気に解放するカタルシス。
まさにエンタテイメントの王道なのだが、上海雑技団がすごいのは、それが何万人に1人の才能だったり、相当の年月をかけて練習しなければできない技だったりというところ。
語弊を恐れずにいえば、その乱暴ともいえる力業かげんが実に中国らしい。
演目間の段取りの素朴さや、洗練されているとは言い難い音楽も、逆に「中国」「雑技」らしさを演出する効果となっていて、いい味を出している。
きっとラスベガスあたりのショー演出家だったら真っ先に手を入れるところだろうに。
でも、と、思った。
都市化の進む上海の街では古いものが次々に新しいものに取って代わられ、なにもかもが近代的に洗練されつつある。
この雑技団だけがいつまでも素朴なままでいられるのだろうか。
高級ブランドのブティックが並ぶホテルへの帰り道を歩きながらふとそんなことを考えたのだった。
<今日の支出>(1元=約14円)
昼食(カツカレー) 23元
上海雑技団チケット 60元
毛沢東ライター 30元
スタバのアイスラテ 22元
夕食(ビッグマックセット) 16.80元
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