午前9時起床。
荷物をまとめてチェックアウトしようとしたら、ホテルのご主人が「せっかく料金に含まれているんだから食べていきなよ」とパンとコーヒーの朝食を用意してくれた。
「もしどうしてもバスの便が見つからなかったら、またウチにおいで」とご主人は優しい。
飛び込みで入ったHotel Nikyasan。
シャワーは水しか出なかったけど、いい気分にさせてくれるいい宿だった。
さて、どうしよう。
いくらいい宿だったからって今夜もこの町に足止めでは仕方がない。
とりあえず銀行で50000チリペソ引き出し、目についた旅行会社に飛び込む。
「サンチアゴ行きのバスを探してください!」
ブロークンなスペイン語でも僕の必死さがなんとか通じたらしく、カウンターの女性は片っ端からバス会社に電話してくれた。
待つこと20分、お姉さんが受話器を耳に当てたまま満面の笑みでOKサインを出す。
「なんとか取れたわよ」
Flota Barris社、午後7時発サンチアゴ行き。
座席番号40番ということはたぶん最後の1席だったに違いない。
「グラシアス!」
よかった、これでなんとかサンチアゴに行ける。
バスが決まって一安心。
出発まで8時間もあるので例によって町を散策に出かける。
チリ北部最大の町といっても、アントファガスタの繁華街は10ブロックほど。
連休前ということもあるのか、たくさんの人でにぎわっている。
う〜ん、写真だとにぎわっているようには見えないけれど、ホントににぎわっていたのだ(笑)。
中央広場から3ブロックほど行くと、海に出る。
鉱物資源を輸出する貿易港だそうだが、なんとなく寂しい港に見えた。
アリカではバスを乗り継いだだけだったからチリに入って初めて歩いた町。
治安の面では安心して歩けるものの、客引きなど観光客相手の商売人と1人も遭遇しないのもちょっと寂しい気がする。
そんなのはないものねだりなのはよく分かっているのだけれど…。
町中の電話会社から元クラスメイトでサンチアゴ郊外に住むMaiteさんに電話してみたが不在だった。
時間があったら会いたいと思っていたのだけれど、きっと連休でどこかに出かけているのだろう。
残念だけど、しょうがない。
スーパーで食料と水を買い込んでバスターミナルへ。
サンチアゴ行きは30分おきに頻発しているが、そのどの便も満席。
チケットが取れたのはやはりラッキーだったんだ。
バスに乗り込むと、有線から「戦場のメリークリスマス」が流れてきた。
久しぶりに耳なじみのあるメロディーを聞いて、張り詰めていた緊張の糸が緩んでいく気がした。
<今日の支出>
電源プラグアダプタ 1400チリペソ
バス代(アントファガスタ - サンチアゴ) 18500チリペソ
電話代 700チリペソ
インターネットカフェ 1000チリペソ
パン、水、クッキー、ヨーグルト 1533チリペソ
コーヒー 300チリペソ
ラッキーストライク 1000チリペソ
トイレ150チリペソ
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