むさぼるように本を読み続けている。
マルチメディア関連の本もいっぱい買ってきたのだけれど、なんとなくそんな気分にならず、それ以外の本から手を着ける。
「青木雄二の世界文学講座 ドストエフスキー 罪と罰」(青木雄二・著/講談社)
僕はいわゆる名作とか古典とかいわれるものをほとんど読んだことがない。
ホントはまとまった時間が作れる今のような時期にこそ読むべきなんだろうけれど、そこまでの根性がなく、ダイジェスト版に逃避。
原著の「罪と罰」も面白そうだとは思うが、まだ手に取ろうというところまでの気合いは入らないなぁ。
「希望の国のエクソダス」(村上龍・著/文芸春秋)
著者がインターネットを使って様々な実験的試みを行ったり、経済について取材しているのは知っていたけれど、それがこんなカタチで小説になるとは。
80万人の不登校中学生がインターネットでコミュニティーを作り大人たちにアンチテーゼを突きつけ、アジア通貨危機を救うというストーリーは破天荒でもなんでもなく、ミョーにリアルに感じられる。
今の日本の閉塞感、著者が抱く危機感については素直に共感できた。
「コンセント」(田口ランディ・著/幻冬舎)
「スカートの中の秘密の生活」(田口ランディ・著/洋泉社)
「もう消費すら快楽じゃない彼女へ」(田口ランディ・著/晶文社)
「馬鹿な男ほど愛おしい」(田口ランディ・著/晶文社)
インターネットで6万人の読者を持つコラムマガジンを配信している著者の小説とエッセイ3冊。
書くことに対する情熱というか情念がヒシヒシと伝わってくる。
「巨泉 人生の選択」(大橋巨泉・著/講談社)
56才で仕事をセミリタイアして夏はカナダ、冬はオセアニアに住むライフスタイルを自慢しつつ推奨する本。
ここまでゴーマンに自分の人生を語れるというのはすごいなぁ。
「経済ってそういうことだったのか会議」(佐藤雅彦 竹中平蔵・著/日本経済新聞社)
「バザールでござ〜る」や「だんご3兄弟」のクリエイターが経済の専門家に素朴な疑問をぶつけまくったやりとりを対談形式でまとめた本。
「貨幣と信用」とか「労働と失業」とか経済の根本的なところがすごく分かりやすく説明されている。
なんだか最近、「経済」にすごく興味がある。
「eコマース」だとか「eビジネス」だとかいうのではなく、もっと本質的なところに。
一時帰国中にマルクスの「資本論」を買おうと思って本屋に行ったのだけれど、あまりの分量(文庫本で9冊!)に恐れをなしてついダイジェスト版の解説本を買ってしまった(笑)。
それでさえもうちょっと気合いが入らないと読む気にはならないのだけれど。
頭を英語モードに戻すのはちょっと先送り。
もうしばらくは日本語の活字に没頭しちゃおうっと。
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